地球温暖化の影響で発生する自然災害に備えて「空気電池」を備えてはどうでしょうか。その特徴と使い方を説明します。
自然災害で電池は重要な役割を果たす。
2019年9月がスーパー台風とも呼べる大型の台風15号の被害により3週間にも及ぶ大停電が発生しました。
そこで重要な役割を果たしたのが避難所での充電、電源車や乾電池でした。電源が必要だったのです。
スーパー台風の脅威が高まる
地球温暖化の影響で「スーパー台風」が日本列島を襲うリスクは高まっていると専門家はつたえています。
想定外の高潮による港の被害も起きており、今までの対策を改めて見直す必要があると専門家は指摘しています。
これから先、温暖化によるスーパー台風の発生と共に、大規模地震の発生も予測されていますので説明します。
大規模地震は30年以内に70%の発生確率
これから先、地震発生の切迫性が指摘されている大規模地震には、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震があります。
特に2つの地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。
南海トラフ地震
関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされている
首都直下地震
首都中枢機能への影響が懸念される地震
備えの一つに「電源確保」が重要
災害で大停電は必須と覚悟しておきましょう。
東日本大震災でも「乾電池」「携帯電話の電池」が不足して混乱したことは記憶に新しいのです。
しかし、時が過ぎると忘れられ、千葉県では電池の備えが無かったためにスマホで連絡が取れなかったり、唯一の情報源であるラジオが使えなかったりしました。
空気電池の備え
聴きなれない「空気電池」ですが、今回の大停電で人気がでてきた電池です。構造は以下の通りです。
空気電池とは正極活物質として空気中の酸素、負極活物質として金属を用いる電池の総称である。金属空気電池とも呼ばれ、燃料電池の一種として分類される。
引用: ウィキペディア
現在開発中で商品化はまだ先ですが「リチウム空気電池」に至っては、リチウムイオン電池に代わる次世代電池として注目されています。
つぎに「マグネシウム空気電池」が販売されていますので紹介します。
マグネシウム空気電池(古河電池製)
現在、安価に手に入るのは「マグネシウム空気電池」です。
長期間保存可能(最長10年、推奨5年)なので、備蓄が可能です。最大5日間発電しています。
マグネシウム空気電池の使い方
発電に必要なのは水だけです。
付属の紙コップ・紙じょうごを使って、500ml×3箇所に注水すれば、すぐに発電が始まります。
飲料水である必要はなく、海水(食塩水)や川の水など、濁りの少ない水を入れれば発電します。
一般的なごみ処理ルートで容易に廃棄ができます。
マグネシウム空気電池の特徴
●水や海水だけで発電、スマホ等のUSB機器の充電に最適。
●スマートフォンを20回フル充電可能。
・タブレットやラジオなどスマホ以外の充電も可能です。
・USBタイプの出力端子を1個装備しています。
●長期保存が可能です。(5年間保証)
●環境にやさしい紙製容器
・軽くて持ち運びしやすい紙製です。
・使用後の廃棄も容易です。
・発電時にCO2や騒音を発生させません。
【製品仕様】
●発電時間:最大5日間
●電気量:200Wh
●寸法:W210×D110×H220mm
●質量:約1.0kg(注水前) 約2.5kg
●出力電圧:DC5V
●最大電流:1.0A
●USBポート:1ポート
●スマホのフル充電回数:20回
まとめ
電気がないとスマホやラジオ等の情報機器が使えません。非常時に強いインターネットですが、これも使えません。
どの様に電源を確保するかが、命を守る事にも繋がっていきます。電池が切れたために外部と連絡が取れない等の事態も発生します。
ポータブルソーラーパネルもスマホ1台なら十分充電が可能です。
是非、この機会に見直しておきましょう。
なお(ライター@naoblog33.com)