2000年代の半ばに、第一次お一人様ブームがおこりました。
バブル全盛期の中の「男女雇用機会均等法」が企業にもいきわたり始めた時代。
高級ホテルのエステや寿司店のカウンターなどで「お一人様」を贅沢に楽しむキャリア女性が話題になったことが懐かしいです。
その後、2010年前後のユニクロ時代を過ごす団塊ジュニア世代がお一人様をカジュアルに楽しむ「第二次お一人様ブーム」になり、2012~2015年頃から現在の第三次ブームが始まりました。
特徴は、スマートフォンやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を駆使して、一人でありながら、実はSNSで繋がっているという「お一人様」世代です。
新型コロナ禍は第4次お一人様時代?
第3次お一人様時代に培ったSNSを駆使して、お一人様でありながら実はつながっている時代の延長上に「新型コロナ禍のお一人様」の新時代を歩み始めたのかもしれません。
それまでの「お一人様」はどちらかと言えば、一人を楽しむことでしたが、コロナ時代のお一人様は、その背景がウイルス感染を防止するためにウイルスから突き付けられた一方的な条件かもしれません。
3密になると新型コロナウイルスに感染するリスクが高くなり、もしかして命を落とす可能性もあります。
だれしも「お一人様」をベースに生きることがしばらく基本的になると思うのです。
飲み会、忘年会、新年会をはじめ、多人数で集まるということを避けなければならないのです。
今までとはちがう「お一人様の時代」を間違いなく生きているのです。
新型コロナ禍でのお一人様
第3次お一人様の時代に手に入れた「SNSでつながっている」という道具は、今回のコロナ禍で実によく活かされているのです。
ZOOMやLINEを使って、オンラインでつながり、バーチャルなデジタルな世界の中でつながることに急速に発展していることは間違いないのです。
家族ですら、一緒になれないリスクを抱えての「お一人様」の生き方を考える時代です。
この様な時代にホットするのは、Facebookの投稿に仲間がくれる「いいね!」が唯一のコミュニケーション手段の一つになりつつあることです。
この先コロナはどれくらい続くのか?
専門家の中には、「最近コロナを聴かなくなったね~」という言葉が出るまでは、4~5年かかるという方もいます。
また、感染減少はワクチンの接種にかかっているという専門家もいます。
そんな中で、イギリスや南アフリカで変異し感染力の強い新型コロナウイルスが発見されました。
日本国内にも入り込んでいて、2020年の12月末には21人にまで感染が拡大しています。
ウイルスもどんどん進化しているのです。
なので、現時点では東京の感染者数が1日1000人を超えている日もあり、この先の想像がつかないのです。
過去の歴史の中のパンデミックを知識として知っていても体験した人はどれくらいいるのでしょう。
現代の人類が初めて体験する新型コロナのパンデミックです。
この時代の中で基本「お一人様」で生きていくことは、避けられないですね。
お一人様の生き方を考える
もともと人は一人で生まれてきて一人でその人生を終わります。
なのに、一人で生きるということがそもそもできない人間が、どのようにお一人様を生きるのか。
人と人の「つながり方」を根底から見直すことが求められるのではないかと思うのです。
新しいスタイルで楽しくストレスの少ない「人とのつながり方」を見つけているこの頃です。
2021年、新しいスタイルの年がスタートしました。