紫外線が体に及ぼす2種類の影響と日焼け止めクリームの記号「PA、SPF」の見方を説明します。
日焼けの原因「紫外線」は年間降り注いでいます!
緯度の高い地方でも紫外線対策が重要なのです。
南の那覇では12月以外は紫外線の強い日があり、北の札幌でも冬を除いて紫外線の強さが中程度以上の日があります。

紫外線による日焼けの健康被害
紫外線を浴びると日焼けすますね。その日焼けが原因で健康被害が起きるときがあるのです。
その被害には2種類あります。
(1)日焼けなど急性のもの:赤く炎症を起こす(軽いやけど)
(2)長年の蓄積によるもの:黒くなる
日焼けは「やけど」同じ炎症です。
紫外線を浴びると日焼けしますが、これはかるい「やけど」に分類されます。
紫外線は3種類ある。
紫外線は波長によって、「UV-A」、「UV-B」、「UV-C」に分けられます。
健康被害を及ぼすのは「UV-A」と「UV-B」
■UV-A ⇒ 肌が黒くなる。
30~50%が表皮を通過。雲や霧、ガラスも透過
波長が長く 真皮(肌の深い部分)まで到達
■UV -B ⇒ 赤く日焼けする。
曇り、雨、冬は量が減少する。
表皮内で吸収され急激に働く。
UV-Bが赤く日焼けする(軽いやけど)原因となる紫外線です。
紫外線対策とは?
世界保健機関(WHO)は、「UVインデックス」による紫外線への対策を推奨しています。
UVインデックス(UV指数)に応じた紫外線対策
日本では環境省が「紫外線環境保健マニュアル」を発行していて、下記のように「UVインデックス」による紫外線対策の方法が書かれています。
天気予報でもつかっていますね!
テレビの天気予報で、「今日は非常に強い」とか「弱い」とか説明している、あの言葉です。色でも分けて表示しています

日焼け予防について
事前の日焼け止め対策として、日焼け止めクリームがあります。紫外線に対して、どの位の効果があるのかを示す効果指標が決められていますので、説明します。
日焼け止めクリームの「PA」と「SPF」とは?
PA:肌が 黒くなる紫外線 UV-Aを防ぐ指標。
+、++、+++の3段階です。表記例:PA+++等
* PA(Protection grade of UV-A)
SPF:肌が赤くなる紫外線 UV-B を防ぐ指標。
表記例:SPF30 ,SPF50+等
* SPF(Sun Protection Factor)
SPF指標の場合は、日焼け止めクリーム等の商品に「SPF○○」と記載されています。
SPF50以上は差が無いので、SPF50+の表記になります。

効果指標「SPF50」は、何時間効果があるのか?
例として「SPF50」を見てみます。写真の日焼けクリームがちょうど、SPF50+です。50以上ということです。
仮に「日光に20分間当たると翌日に赤みが出る人」が「SPF50」のクリームを使った場合の効果を計算する方法です。
計算式 20分×50(SPF50)=1,000分(約16時間)
20分に50を掛けたのが赤みがでるまでの時間となります。50の数字は、SPF50 の50です。
予防効果
つまり、予防しないと20分で赤く日焼けしたのが、 SPF50のクリームを塗ると1,000分(約16時間)日焼け予防になったという事です。
数時間をおいて再度塗布しましょう。
日焼け止めクリームは、1度だけ塗ったのだけでは汗や水で流れてしまうので、そのような場合は数時間をおいて再度塗布するようにしましょう。商品の使用方法をよく読んで使いましょう。
日焼け後のケアは72時間以内に冷やすこと。
日焼け後のケアは、72時間以内になるべく早く「冷やす」ことが大切と言われています。
はじめに濡れタオルや冷水で火照りをしずめて、その後、日焼け後のためのケア商品を使うのが良いでしょう。
日焼け(紫外線)で細胞が傷ついた肌は水分を保持できなくなっていて「カサカサ」になるので、化粧水、乳液などで肌に水分を補給することも重要なケアになります。
日焼けがひどく、痛んだり激しい水ぶくれ等の症状を起こした場合は、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。、
まとめ
紫外線は年間を通して降り注いでいますので、紫外線対策は年間を通して行いましょう。アウトドアやキャンプなど太陽のもとで遊ぶときは、特に日焼けは注意しましょう。
予防としては紫外線が強い時は、日焼け止めクリームを塗ったり、帽子をかぶり肌を露出しないなどの対策を取る必要があります。
結果として日焼けしてしまったら、72時間以内に「冷やす」処置を速やかに行う事が重要となります。
なお(ライター@naoblog33.com)