もうすぐ定年、或いはすでに定年になっている方で、生命保険料が高いことに気が付いたのではないでしょうか?
そして、今後どうしたらよいかと迷ってませんか?
実は定年後は生命保険を見直すチャンスなのです。
そこで、定年後にはどの様な考え方で生命保険の見直しを行ったらよいのかを説明します。
定年後の生命保険の主な悩みは2つ
現役時代は生命保険はお守りみたいなものではなかったでしょうか?
しかし、定年が近づいてきたり、或いはリタイアして年金生活に入ると、体も思い通りに動かなくなってくると、はじめて生命保険に真剣に向かい合うのです。
その1.高い保険料を定年後も払い続けるのか?
定年になると収入は少なくなり、税金などやりくりをする中で生命保険の保険料がかなり高額なことに気が付きます。
果たして、これから先、払って行けるのだろうか?
その2.先行き健康が不安で、生命保険は充実したい。
保険料はともかく、体が年々動かなくなっていて、ところどころ検査にも引っかかってきたり、病院に行く機会も増えてきている。
生命保険はやはり手厚い方がいいが、保険料が高い。
生命保険は高い買い物です。一度見直す良い機会です。
よく言われるのは、「生命保険は家の次に高い買い物だ」という事です。老後の生活で生命保険はどの程度必要なのかを検証したいと思います。
老後のリスクはなにか?

最大のリスクは、長寿になったことです。定年後は子供は独立しているでしょうから、自分が亡くなっても妻は遺族年金や貯蓄でなんとか賄えるのです。
最も高いリスクは、医療費です。病気や介護でお金が掛かるリスクが一番高くなるのです。
老後生きている間の医療費にお金が掛かるのです。
生命保険が無駄な費用になっていませんか?
生命保険は、亡くなったらもらえる保険です。亡くなってからもらうより、生きている間の病気や入院の費用が必要であり、お金もかかるのです。
亡くなった時に、まだ扶養家族が多く子供が小さいならば生命保険も加入した方がリスクは減ります。しかし、もう子供も成人して独立し、夫婦2人ならばお葬式代位を用意すれな良いようなものです。
ハッキリ言えば、もう生命保険はいらないと言えます。
本当に必要なのは医療保険ではないですか?
老後の病気や通院、入院等でお金がかかります。だから、老後の医療保険が必要ではないのか?
「医療保険の確率」という計算をされた医学博士の永田宏氏によれば、
「安い医療保険に加入すれば、払った保険料よりも、保険でもらえる金額のほうが大きい」
つまり、配当率が100%。長生きすればさらに100%以上ということになるそうです。
シンプルで保険金が安い医療保険
つまり、医療技術が進歩している現代では、長期入院が減少しています。
なので逆に入院1日からでももらえる「入院給付金」と手術を受けた時にもらえる「手術給付金」だけのシンプルな保険が、実は実用的で保険料が安くおすすめなのです。
余分な保障が付いていて割高な医療保険は、配当率が100%を下回るのです。
つまり、支払った保険金より、もらえる保険金が少ないのです。
定年後に遭遇する確率が高いのは、白内障や前立腺での入院など「1日入院」~「手術」のリスクなので、そこが一番お金が掛かるところではないでしょうか。
生命保険を見直した事例を紹介
私が現役時代に加入していた生命保険は、月3万円で死亡時6000万円の保険金がもらえる生命保険でした。今は子供も自立して、夫婦2人なので保険の見直しをしました。
医療保険だけを月5,000円で加入しています。1日入院から手術までのリスクを保証するものです。生命保険やがん保険は止めました。死亡保険もやめました。家族葬というお葬式代を確保してあるので十分です。
その代り、200万円をなけなしの退職金から老後の緊急用の医療費として用意しました。元気だった母が、84才で突然病で入院して、個室での集中管理が必要になり、2カ月で200万円程支払った経験からです。その後他界しました。なので、その程度あれば、高額な部屋でもなんとかなるものです。
まとめ
長い老後を迎えるにあたり、生命保険や医療保険を見直すことが必要です。
定年後はそのチャンスです。見直しのポイントはつぎの2つです。
- 老後に必要なのはシンプルな医療保険
- 安い医療保険は元が取れる
生命保険を見直す場合の参考になれば幸いです。