美容と健康には水分の補給が大事ですよね。
では水を十分に飲むとどんなメリットがあるのでしょうか?
実は100兆個を超える体の細胞に水のヒントがあります。
今回は
- なぜ健康には水が必要なのか?
- 水分補給の5つのメリットとは?
- 水分補給の方法
について説明します。
なぜ健康には水が必要なのか?
はじめに生命の維持に最も大切な「水」のことを説明します。
人間の体のほとんどは水です。
人が生活して行く上で重要なことは「衣・食・住」ですね。その中でも人間にとって必須なのが「食」であり、特に「水」が重要です。
その理由は、人の体は水で満たされているからです。
では、どれ位の水で満たされているのかを数字で紹介します。
- 胎児は約90%が水分
- 新生児は約75%が水分
- 子どもは約70%が水分
- 成人は約60~65%が水分
- 老人は50~55%が水分
成人の体重の60~65%は水の重さです。
体には100兆個を超える細胞があり、その中にその水分が蓄えられているのです。
水分は体重の60%を占めます。その約3分の2の量が細胞にあります。つまり体重の40%にあたる水分が細胞内にあるのです。
そのため、水分補給が十分でないと、様々な影響が出てきます。
水分補給が不足すると?
水分補給が十分でないと、次のような深刻な影響につながる可能性が出てきます。
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 脱水症状
- 熱中症
体内の水分量が2~5%減少すると脱水症状や熱中症の症状が出始めると言われています。
さらに水分量が20%不足すると命を落とす危険性も出てきます。
年齢とともに筋肉量が低下することから、筋肉内の水分量も低下します。加齢による感覚鈍化の影響も加わり喉の渇きにも気が付かず脱水症状に陥りやすくなるのです。
水分補給の5つのメリットとは?
水を飲むことで健康や美容につながる5つメリットを紹介します。
- 便秘解消のメリット
- 血流が良くなるメリット
- 老化予防のメリット
- ダイエットのメリット
- 免疫力アップのメリット
(1)便秘解消のメリット
便秘は、身体に十分な水分補給をすれば解消に繋がることがあります。できれば、食物繊維を同時に摂取するとスムーズは排便につながります。
(2)血流が良くなるメリット
血液は80%が水分です。血液の水分が不足するとドロドロになり血流が悪くなり、様々な悪影響につながります。しかし、水分補給が十分であれば血流が良くなり体も快調になります。
(3)老化予防のメリット
先に説明した通り、年を重ねるごとに体の水分量は低下していきます。
- 成人は約60~65%が水分
- 老人は50~55%が水分
その結果、水分不足によって肌荒れ・小じわ・くすみ・クマに繋がります。若々しく保つには、水分は必須なのです。また、水分不足になると体内の老廃物、体内に取り込んだ食品添加物などの有害物質の排出が十分でなくなります。
十分な水分補給は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の改善や予防にも役立ちます。血流がよくなることから体の冷え予防にも良いのです。
(4)ダイエットのメリット
水を飲むことで血行が良くなり、身体の各所へ栄養や酸素を運ぶスピードが上がるため、細胞の活性化が早くなる=代謝が上がります。
代謝が上がると、エネルギーの消費量が増加。エネルギー消費量が増えるとカロリー消費量が増えます。そのため、水を飲むことでダイエット効果も期待できると言われているのです。
(5)免疫力アップのメリット
水にはリラックス効果があります。その理由は、水に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオンの鎮静効果によると言われています。また、水に含まれるカルシウムに交感神経の働きを抑える作用で自立神経のバランスが整うことで頭痛の予防、動悸改善などの予防にも期待できます。
一方、免疫力のアップにも期待できるなど、メリットがたくさんあることが知られています。
水分補給の方法
水の飲み方について、厚生労働省の「健康のための水の飲み方」を参考に紹介します。
喉が渇く前に水を飲む
のどの渇きは脱水が始まっている証拠であり、渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大事です。
水を飲むタイミング
寝起き・寝る前
入浴前・後
運動時
食事前
水分が不足しやすい、就寝の前後、スポーツの前後・途中、入浴の前後、飲酒中あるいはその後等に水分を摂ることが重要とされており、枕元に水分をおいて就寝することも重要です。
引用:厚生労働省
飲む水の量
水分の摂取量は多くの方では不足気味であり、平均的には、コップの水をあと2杯飲めば、一日に必要な水の量を概ね確保できます。
引用:厚生労働省
注意すること
砂糖や塩分などの濃度が高いと、吸収までの時間が長くなる点に注意が必要です。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排せつしてしまうので、水分補給としては適しません。
引用:厚生労働省
なお、腎臓、心臓等の疾患の治療中で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、この指示に従う必要があります