冬の到来を告げる虫として有名な「雪虫」。これが北海道で「十数年に1度の異常な多さ」なのです。いったい何が起きているのか調べてみました。
そもそも「雪虫」とは?
雪虫とは体長約5ミリの「トドノネオオワタムシ」と、同じ仲間で体長約2ミリの「ケヤキフシアブラムシ」の事を言います。
白い雪の様な分泌物を体に着けて飛ぶので「雪虫」とよばれています。
北海道では雪が降り始める10月中旬の頃から風のない晴れた日に飛び始めるので「冬の到来を告げる」虫として「雪虫」というのだそうです。

今年は異常な多さ
専門家によると、今年の発生は「十数年に1度の異常な多さ」とのことで、例年より、数週間遅い11月上旬まで飛んでいるようです。
原因は、温暖化のえいきょうなのでしょうか?
雪虫は、夏にはトドマツの根で樹液を吸って増えるのだそうです。そして冬が近づくと風に乗って産卵のために、「ヤチダモ」の木に移動するのです。
今年の北海道は9月になっても夏の様な暑い日が続いたために、雪虫は夏同様に増え続けたことが原因とみられているのです。
やはり、気温が高かったのが原因だったのですね。
大量発生の影響はあるのか?
北海道では小樽を始め、この大量発生の影響が出ているとのことです。
立っているだけで雪虫を吸い込んでしまったり、列車の運転席の窓ガラスにぶつかって付着して視界不良になったことも報告されています。
幻想的な雪虫も多すぎるとね・・・
どこかメルヘンティックな「雪虫」。冬を運んでくるような美しさをイメージしていますが、温暖化の影響かどうか、気候の変動によって異常発生すると、ちょっと困ることも起きてくるようです。
なお(ライター@naoblog33.com)