この記事は、夫が家事を手伝ってくれないという悩み向けの内容です。
この事例の通り日本人男性が家事に参加する時間は先進5か国で最下位です。日本では女性が社会で活躍する時代へと急速に変わり、男性が積極的に家事に参加する時代を迎えました。
その2:専業主婦という日本文化
その3:男性の家事への積極的参加
記事では、はじめに世界の男性は何時間位家事を担当しているのかを説明し、次の男性が家事をやらない日本文化とな何かを探り、最後に積極的に家事に参加することを提案する内容で進めますので参考にして下さい。
その1:世界の男性が家事にかける時間
ここに面白いデータがあります。
2016年3月の『ニューズウィーク日本版』にこんな記事がありました。「日本は世界一『夫が家事をしない』国」(著者は教育社会学者の舞田敏彦氏)。
そこからデータを加工してグラフにしてみました。数字の単位は(分)です。
棒グラフの数字は時間です。日本は男性が手伝わない為全体の家事時間は女性にかなり偏っていることが分かります。日本の女性が一番長い時間家事をやっているのです。
日本人男性は先進5か国で最下位
なんと先進5か国で最下位でした。日本人男性は、1週間で46分しか家事をしていないのです、単純に平均すると、1日7分にも満たないのです。家事をほとんどやってないのですね。
その2:専業主婦という日本文化
小さい時から母の後ろ姿から感じていたのは、「主婦は家事をしっかりするのが当たり前」という風潮でした。
朝は主人より早く起きて朝食を用意し、掃除をして家の中は誰が来ても大丈夫なように、部屋はいつもキレイに片付けられている。
主人が仕事から帰ってくるとお風呂や夕食が準備されている。昭和の時代に生きたものとして現実に目の前で見てきた風景です。家庭の中で専業主婦としての在り方が教育されてきたのでしょう。
日本の文化には「夫は外で仕事に専念」「妻は家庭を守り子育て家事に専念して、夫を支える」という構図が根底にありました。
(1)「良い主婦=家事をきちんとこなす主婦」?
その結果「良い主婦=家事をきちんとこなす主婦」というイメージが出来上がり、「家事をしない男性(夫)」が出来上がったと推測します。
日本独特の女性主体の家事であり、地球規模でみるとガラパゴス化しているのです。
(2)意識改革が必要な日本の家事
海外では、データからも分かる様に「男性(夫)」が家事に参加する時間はかなり多いのです。アメリカでは日本の7.5倍、お隣の中国でも6.3倍なのです。
日本人男性よ、意識を換えなけらばなりません。
近年、女性が社会で活躍することを推進する風潮になりました。しかし、まだまだ、給与格差や管理職への登用など男性主体の社会が根強い日本です。
夫婦が共働きで同じ時間を仕事に費やしていても職種や業種で年収が違うのは当然のことです。
しかし、働くために時間を割いていることは同じなのですから、家事を分担することは民法752条にもある様に平等に助け合って行う事となります。
従来の「家事=主婦」の構図を根底から見直す事が重要なのです。
その3:男性の家事への積極的参加
男性にとって家事は慣れていない。小さい時から「家事=主婦」という文化の中で育った男性は、実は家事に慣れていないのです。
とはいえ、キッチンを勝手にいじると叱られる
「男子厨房に入らず」なんて言葉があるように、女性専用の職場というイメージが払しょく出来な事が多いのです。逆にキッチンに入って勝手なことをすると叱られたりと、現実は難関が待っています。
家事に男性は積極的に参加しましょう!
長い歴史の中でガラパゴス島のように日本独自に発展してきた「良い主婦=家事をきちんとこなす主婦」からの意識改革を進めましょう。
掃除、洗濯・・が完璧にできないから「良い主婦ではない」?
決してそのようなことで判断できるものではありません。奥様が超完璧に家事をやりすぎたため、夫が息苦しくなり離婚したのを見た事があります。
家事の時短という動き
家事の「時短」を見直そうという活動がようやく動き始めました。
「かあさんが夜なべをして手袋あんでくれた・・・」実に母親の愛を感じる光景です。現代では長時間労働・過労死してしまいます。
食器を1日に3回以上洗うのは、日本では55.5%、イギリスは27.3%、アメリカ8.3%、スウェーデン7.7%なのです。使った食器を毎回洗うというのは当然と思っていましたが、日本だけは数字が高いですね。
「主婦は家事をキッチリとやらねばならぬ!」は死語となり、夫婦が分担しながら、もっとゆるく負担にならない方法で行う時代なのです。
まとめ
日本人の男性のみなさん、もはや家事は奥さんだけの仕事ではありません。お互いに仕事をしながら生活するのですから、家事も話し合いをして男性はもっと参加して行きましょう。
どうも男性は家事を「手伝っている」という感覚が抜けきらないのですが、家事を担当するという考えに切り替えて、世界で通用する「家事」の文化を作っていきたいものです。