「日本の良いもの探し」特集では、高品質の日本製品を探して紹介するコーナーです。日本で作られ伝統と文化を今も受け継がれている良品を紹介します。今回は「石鹸」です。

石鹸をきらしてしまった。
お風呂当番なので、掃除をしていて気が付いたのです。「石鹸が残り数センチ」です。いつものカゴを探しても見つかりません。
ママに聞くと「切らしてるぅ~。買って!」と注文がきました。リサーチすると、いつもはスーパーでバス用石鹸3個入りを200円で買っている事が分かったのです。
日本製の石鹸はあるのか?
今日はかなり忙しいので、Amazonで他の買い物があったので抱き合わせで探すことにしました。調べると様々な石鹸がありました。
その中に何種類か「国産」という文字が目に入りました。それは高価な石鹸です。「日本製」「国産」がどうしても気になります。
日本製の石鹸をみつけた。
目に入った石鹸は、価格がリースなブルです。スーパーの3個200円にはおよびませんが、国産です。
その名前は「牛乳石鹸」でした。「牛乳石鹸共進社株式会社」が製造しています。赤箱と青箱の2種類があります。
牛のイラストが描いてあって、昭和の香りがするパッケージです。確かに、小さいころ見た記憶があり、懐かしいパッケージです。
むかしCMで「牛乳石鹸、良い石鹸♪~」と流れていた、あの石鹸でした。
その歴史とは?
操業100年を超える歴史がありました。
そして商品名の牛乳石鹸のブランド「牛乳」が意味するところは、「商いは牛の歩みのごとく」の格言から由来しています。
「前に進んでも後ろに退くな、粘り強く前進せよ」という意味です。堅実な経営理念は、さすが日本企業です。
シンボルの牛は、まじめで親しみがあり大切にされてきたのです。
日本の石鹸はいつから?
日本の石鹸製造は明治2年が初めと言われ、明治10年頃は、輸出も開始されたそうです。
明治42年(1909)、大阪市東区清水谷(現天王寺区)で、宮崎奈良次郎氏が共進舎石鹸製造所という会社を興し製造を開始しました。
これが牛乳石鹸のはじまりなのです。
何がすごいのか?
国内で作り続けて100年なのです。
牛乳石鹸の赤箱・青箱は、国内の工場で、あえて手間のかかる「釜だき製法」でつくられています。
手間のかかる「釜だき製法」
天然油脂が主原料で時間と手間がかかる伝統技法「釜だき製法」なのです。それが 国産石鹸で第1位の理由なのですね。
現在も国内で作られています。
牛乳石鹸の赤箱・青箱は、「カウブランド青箱」及び 「カウブランド赤箱」が名称です。現在、大阪府大阪市鶴見区の工場で生産しています。
赤箱と青箱の違い
石鹸共進社株式会社」のホームページを見ると、さっぱり系の青箱としっとり系の赤箱なのですね。
■カウブランド石鹸 青箱 (バスサイズ )
カウブランド 青箱 バスサイズ(135g*6コ入) | ||||
|
■カウブランド石鹸 赤箱
カウブランド 赤箱 100g*10個入 | ||||
|
まとめ
今回発見した日本製の石鹸を紹介しました。東南アジアで製造された石鹸が多いですが、伝統の製法を継承し、日本で作っている石鹸会社があったのです。
「カウブランド赤箱」「カウブランド青箱」が2016 グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞していました。
なお(ライター@naoblog33.com)