寒い日はエアコンの暖房で部屋を暖めたり、石油温風ヒーターや石油ストーブ、オイルヒーターなど様々な暖房器具をつかいますね。
それはそれで暖かいのですが、どうもアウトドア派のぼくとしてはもう一工夫したいのです。
そこで寝袋を使うと省エネでエコな暖房を得ることができるの紹介します。
寝袋を使った「お一人様暖房」とは?
ご存じの方も多いと思いますが、寝袋というとても優れたグッズがあります。
おしゃれな言葉ならスリーピングバックといいます。
寝袋はもともと登山やアウトドアで使うので、それ相応の機能があります。
冬山では氷点下のテントの中で寝袋で寝ることもあるし、平地のファミリーキャンプで使うこともあります。
この寝袋が1つあると「お一人様暖房」として暖かくエコに使えます。
寝袋は通常は「一人で寝る」ので、お一人様用です。
寝袋の最大の機能は、寒さから命を守ることです。
なので、自宅の部屋の中で寝袋を使うのは十分すぎるくらいの効果が得られるのです。
家の中は、風雪雨に対しても頑丈で断熱効果のある最強のテントみないなものですから・・・
寝袋を暖房用として使う2つの方法
寝袋を一人用の暖房として使う方法を2つ紹介します。
(1)イスに座っている時に使う方法
この方法は50年近く前に売っていた足用の暖房機です。腰まですっぽり入る筒状になっていて、足が着く底には電気ヒーターがあって足の下から腰まで暖かくなる「お一人様暖房機」です。
このおかげで真冬でも石油ストーブを使わないで温かく一晩中高校受験の勉強をすることができたのです。
これにヒントを得て、寝袋に腰まで入ってイスに座ってみたら、なんと天国のように暖かいのです。
この方法で真冬でもストーブやエアコン暖房無しでも家の中でパソコンで仕事ができるようになりました。
メリット
・腰から下が暖かく、頭が冷たいので仕事がはかどる
なにしろ石油ストーブを使うことなく1日中デスクでヌクヌクと仕事ができるのです。
もっともよかったのは、暖房でもうろうとしないことです。
(2)寝る時に使う方法
寝袋は寒いところで命を守りながら寝ることができる機能を持っています。
つまり、部屋で寝る時に使うと「まゆに入ったように暖かい」のです。
敷布団の上に寝袋、その上に掛け布団1枚だけです。

寝袋を布団の間に挟んで、その中で寝ると「常夏の島」で寝ているような感じです。
快適さがこの上なく、温かい空気が寝袋の外に漏れないのでかなり暖かいです。
布団だけだと真冬は首や肩のあたりから冷たい空気が入ってきて快適とは言えません。
寝袋の機能の見方
寝袋はピンからキリまであります。
選び方を間違えると寒さで「命を落とす危険性」もありますので、寝袋の機能の見方を紹介します。

寝袋の温度表記には基準がある
寝袋には、何℃の外気温まで快適に使えるのか温度表記が表示されています。この温度表記には国際基準があります。EU諸国における統一規格「ヨーロピアン・ノーム(EN13537規格 )」という基準です。
ヨーロピアン・ノームという基準の見方を説明します。
ヨーロピアン・ノームは写真の様に寝袋に表示されています。その基準温度の基準は3段階で表示されています。
寝袋の3種類の温度表記
それでは寝袋に表示されている3種類の温度基準について説明します。この部分は命に関係する重要な数字ですから頭に入れておくと寝袋を購入するときの基準になります。
3種類の温度基準は、Comfort (快適使用温度)、Limit (下限温度)、Extreme(非常に危険)です。
それぞれの項目を説明します。
Comfort (快適使用温度)
一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域とされています(快適使用温度)。
一般的に女性は男性よりも寒さを感じやすいので約5℃程度高く使用温度を算出しています。
Limit (下限温度)
一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされます(下限温度)。
これよりも低い温度は、リスクのある温度域となります。
Extreme(非常に危険)
一般的な女性がスリーピングバックの中で、ひざを抱えるくらい丸くなった状態で6時間までなら耐えられる温度域とされます。
体は震えを起こすことで熱をつくりだそうとし、基礎代謝量が増えます。
なお、この温度域で使用すると低体温症になる恐れがあり、非常に危険です。
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