水道水をおいしくするにはどんな方法があるのでしょうか?
この記事は水の悩みをお持ちの方向けに「水道水をおいしくする」というテーマで書きました。
具体的な内容はつぎの3つです。
- 水道水を簡単においしくする5つの方法
- 水道水がおいしくないと感じる原因とは?
- 水道水を徹底的にキレイでおいしい水にするには?
3つの項目について順番に解説します。
記事を読み進んで行けば、水道水を簡単においしくする方法がわかります。
水道水を簡単においしくする5つの方法
はじめに水道水を簡単においしくする方法を5つ紹介します。
簡単にできるのでぜひチャレンジしてみてください。
1.水道水を沸騰させる
カルキの臭いを消すには水道水を沸騰するまでよく沸かすことでおいしくなります。
残留塩素を取り除く方法で良く知られています。
さらに発がん性のあるトリハロメタンが含まれることがありますが、この物質も沸騰させることで取り除くことができます。
沸騰した水道水は注意が必要です。
理由は、塩素が含まれていないため雑菌が繁殖しやすくなるからです。
もし保管するときは常温をさけて冷蔵庫に入れて、その日のうちに飲み切ることが大切です。
2.水道水を汲み置きする
水道水を半日から1日ほど空気にさらすことです。
容器にいれてふたをせずに、置いておくだけで塩素が無くなりおいしくなります。
時間がかかる方法ですが、ほっぽらかしで構わない手軽さはあります。ゴミが入らないように注意が必要です。
3.水道水にレモンを入れる
水道水にレモンを入れる方法があります。
水道水に含まれる残留塩素は、レモンに含まれる「ビタミンC」にしっかりと反応します。
その結果、残留塩素がなくなりカルキ臭が消えておいしくなります。
さらに、レモンのさわやかな香りとほんのりとした味でおいしくなり、水道水の臭いも気にならないというメリットがあります。
水道水を沸騰させないし、水道水そのままにレモンを入れるだけです。
急な来客などでおいしい水が欲しい時にはとても便利な方法です。
4.水道水を冷やす
水道水を冷蔵庫で冷やすといやな臭いや味が感じなくなります。
そして、おいしく感じます。
沸騰させていないため、消毒用の塩素が含まれたままなので冷蔵庫保存も安心です。
キレイな瓶に水道水を入れて冷やすと、見た目にも美味しく映ります。
5.浄水器を使う
実用的で簡単な方法は、水道水を簡易浄水器で不純物を取り除く方法です。
水道水に含まれる残留塩素をはじめ汚れや不純物まで取り除くためおいしくなります。
水道の蛇口に取り付ける簡易浄水器はたくさん開発されていて、ホームセンターやAmazonで手に入ります。
臭いやカビの他に水道水に含まれる不純物や有害物質もある程度は取り除けます。
ただし、簡易的な浄水器はフィルターの性能には違いがあります。
フィルターの交換回数が多いことや、フィルターが汚れると浄水の水量が細くなるなどのデメリットもあります。
水道水がおいしくないと感じる原因とは?
本来、日本の水道水は安全できれいでおいしい水です。
なぜ安全できれいな水道水なのにおいしく感じないのでしょうか・・・
どんな原因があるのか調べてみました。
原因1:残留塩素の影響
水道水がおいしく感じない原因のひとつは水道水を消毒する「塩素」の影響です。
一般的に水道水に含まれる「残留塩素」は、カルキ臭といういやな臭いがして味覚も嫌われているのです。
水道水はコンビニやスーパーで売っているペットボトル水に比べると、おいしくないと感じてしまうのです。
原因2:過マンガン酸カリウムの影響
水に有機物質が含まれる場合には、有機物質を殺菌するために「過マンガン酸カリウム」を使用することがあります。
過マンガン酸カリウムが水道水に多めに入っている時は、渋い味や口当たりが劣ります。
その結果、おいしくないと感じます。
原因3:カビの臭い
夏の季節になり水温が上がってくると水道水がカビ臭くなります。
味もおいしくないことがあります。
専門的になりますが、カビの臭いの原因は、
- ジェオスミン
- 2-メチルイソボルネオール(2-MIB)
という物質で、水中に存在する藍藻類や放線菌によって作られます。
そのため、ダム、湖、沼、河川等を水源とする水道水は、気温が上がるとカビの臭いがして、おいしく感じません。
原因4:古い水道管や汚れた貯水槽
水道管が古く錆びていたり、アパートやマンションの貯水槽が適切な管理が行われず汚れていることがあります。
その結果、そこを通ってきた水道水はおいしくなくなります。
静岡県沼津市の公式サイトに分かりやすい説明がありましたので参考に引用します。
貯水槽水道の衛生管理は、その設置者が行うもので、定期的な清掃など適切な管理が行われないと、水質劣化や衛生上の問題が生じるおそれがあります。
引用:静岡県沼津市 貯水槽水道と小規模貯水槽水道について
水道の水の色が不自然だったり、おいしく感じないだけではなく水質の問題になる場合もあります。
水道水を徹底的にキレイでおいしい水にする浄水器とは?
ここまで水道水がおいしく感じられないのは4つの原因があることを説明しました。
水道水をもっとおいしくするには、以下の5つの影響を徹底的に取り除くことになります。
- 残留塩素の影響
- 過マンガン酸カリウムの影響
- カビの臭い
- 古い水道管や貯水槽の汚れ
- ウイルスや病原性微生物
そのためには不純物を徹底的に除去するフィルターを持つ浄水器が必要になります。
浄水器には2つの種類がある
この問題を解決する方法が2つあります。
- 浄水器を取付ける方法
- 浄水型ウォーターサーバーを使う方法
順番にメリットとデメリットを説明します。
浄水器を取付ける方法
写真の様に水栓の中に浄水フィルターが入っているタイプと、蛇口に直接取り付けるタイプがあります。
このタイプで水道を浄水すれば、おいしい水が飲めます。どれ位おいしいかと言えば、比較するのは難しいですが、カルキや臭い、濁りなどが無い、普通においしい水と表現します。
そのままの水道水とは明らかにおいしさが変わります。
メリットは安く取り付けができること。最初に本体を購入する時にお金がかかります。その後はフィルターの交換だけです。
水道の蛇口からどんどん浄水が出てくるので、野菜を洗ったり、お米を洗ったり、料理に使ったりと、ふんだんに使えます。
一番大きなメリットは、蛇口そのものから浄水が出てくるので、使い勝手が一番いいです。
デメリットは、高温のお湯を浄水できないことです。
例えば三菱ケミカル・クリンスイ株式会社の浄水器では温水について次のように説明しています。
浄水カートリッジへは35℃以上のお湯を通さない。活性炭の機能が低下し、吸着した成分(臭いなど)が浄水中に出てくるおそれがあります。引用:クリンスイ https://cleansui.com/
フィルターを通せるお湯の温度は、35℃未満が一般的です。
高い温度で使える浄水器はダスキンで、60℃まで使える商品があります。その商品は、ダスキンの浄水器『おいしい水+2(プラスツー)』です。
売れ筋の浄水器メーカーのお湯の温度を比較してみます。
メーカー | 浄水を通す場合 | 原水を使う場合 |
---|---|---|
三菱ケミカル・クリンスイ | 35℃未満で使用 | 60℃以下で使用 |
パナソニック | 35℃未満で使用 | 80℃未満で使用 |
TOREY トレビーノ | 35℃未満で使用 | 50℃未満で使用 |
このタイプは、浄水と原水をレバーで切り替えて使います。
そのため、時々お湯と浄水を切り替えるのを間違うことがあり、浄水にお湯を通してしまうことに注意する必要があります。
浄水型ウォーターサーバーを使う方法
不純物除去率が高い浄水能力を持つのが浄水型ウォーターサーバーです。
メリットは、浄水が「お湯」「冷水」「常温水」で出てくることと使い放題でランニングコストが安いことにあります。
浄水したお湯、冷水、常温水がすぐに出てくるから便利なのです。
しかしデメリットもあります。
それは、ランニングコストが安いとはいえ、定額制のレンタル料金が毎月かかることです。一般的には月に3千円台~4千円台で、電気代は月500円前後です。
このタイプでおすすめの商品は「ウォータースタンド 」という機種。
理由は、不純物除去率が99.5%(ウイルスや病原性微生物も除去)で国内トップレベルの能力をもつフィルターを備えていて高温のお湯から冷水まで浄水になるから。
お湯の温度は92℃もあるので、熱湯の浄水が出る機種です。
製品情報 ➡ ウォータースタンド
まとめ:水道水を簡単においしくする5つの方法
ここまで読んでいただきありがとうございます。
水道水はもともときれいで安全な水なのですが、残留塩素、不純物などの影響でおいしく感じないことがあります。
ここで紹介した方法を試してみて水道水をおいしくしてみてはいかがでしょうか!