からい大根とあまりからくない大根があります。買う時に見分ける方法はないのでしょうか?
実は大根のからさを見分ける方法が3つあります。それは事前に外見からからさを見分ける方法、同じ大根でも調理段階でからさを調整する方法です。
この方法をマスターすると大根のからさを自由に操ることができます。
どんな方法なのかご紹介します!
からい大根とからくない大根の違いとは?

スーパーの野菜売り場に並んでいる大根。
大根はどれでも同じだから「これでいいか!」などと買ってくると、ものすごくからい大根だったり、逆にからくない大根だったり・・・
このように料理に合わない大根を手にしてしまうことがありませんか?
大根には、からい大根とからくない大根があります。また、同じ大根でもからい部分とからくない部分もあると言われています。さらに使い方でからさが変わるとも言われています。
しかし、事前に大根がからいかどうか見分けることができません。
なにかいい方法はあるのでしょうか?
からい大根を見分け方る3つの方法
大根がからいかどうかを見分ける方法は3つあります。
- 大根の外見でからいかどうか見分ける方法
- 大根のからい部分で見分ける方法
- 大根のおろし方でからさを調整する方法
この3つの方法は簡単です。この方法で大根のからさを見分けるとよく当たります。
では、3つの方法を紹介します。
(1)大根の外見でからいかどうか見分ける方法

大根の外見でからさを見分ける方法です。
初めに大根をよく見ると表面にポツポツを穴があいていて、列になっていることがわかります。
下の写真の矢印にあるように大根の表面にポツポツと1列に並んでいます。

このポツポツの並び方で、からい大根とからくない大根を見分けることができます。
- からい大根は、ポツポツ列が斜めになっていたりバラバラになっている。
- からくない大根は、ポツポツ列がほぼ一直線にまっすぐ並んでいます。
写真の大根は、多少ポツポツが曲がっているので全体的に少しからい大根です!
詳しく説明すると、ポツポツと空いた穴の並びで重要なのは、その穴から出ているヒゲのような根です。これを「ひげ根」といいます。このひげ根の並びこそが大根のからさを決めるポイントなのです。
では、なぜからい大根になるのでしょうか?
理由は次の通りです。
夏にとれる大根は一般的にからい大根と言われています。理由は、夏の暑さと畑の水分です。暑さと水分も少ない夏の畑では大根がストレスを受けるためからく育つと言われています。
一方、冬に取れる大根は甘い大根と言われています。理由は冬は気温が低く寒いので大根は寒さから自分が凍らないように守ります。凍ることから守るには栄養分を糖分に変えて大根の本体に蓄えるために甘い大根に育つのです。
(2)大根のからい部分を見分ける方法
大根はその部位によってからさが違います。1本の大根を大きく3つの部分にわけます。葉に一番近い部分、真ん中の部分、先の細い部分です。
葉に近い上の部分は繊維も多く少し硬くいですね。ここはあまりからくありません。

真ん中はからみと甘みのバランスが程よく混ざっていて水分もありやわらかい部分です。
下の部分は水分が少なくからみが強くなります。
(3)大根のからさを調整する方法
つぎは調理段階で大根のからさを調整する方法です。なので先ほどの事前に見分ける方法とは少し違います。
今回は特に大根おろしにする時のおろし方でからさを調整する方法を紹介します。つまり、大根おろしの方法次第でからい大根おろしかからくない大根おろしかを調整できるのです。
その理由は、大根のおろし方で発生する酵素の量が変わるためその影響でからさが変わるからです。酸素の発生が多いとからさが弱くなります。酵素の発生が少ないとからさが強まります。
からい大根おろしにする場合
からい大根おろしにする場合は、酵素の発生を少なくします。その方法は、プラスチック製のおろし器をうことで酵素の発生が少なくなり「からい大根おろし」となります。
からくない大根おろしにする場合
からくない大根おろしを作る場合は、酵素を多く発生する方法をとります。その方法は、大根おろしでは伝統的な「おろし金」を使うことです。理由は金属製のおろし金を使うと大根の繊維が崩れてたくさんの酵素が発生するから「からくない大根おろし」となるのです。
大根おろしのスピードでからさが変わる
大根おろしを作るスピードを速めるとからい大根おろしになります。理由はおろすスピードが速くなると辛味成分の「イソチオシアネート」が多く発生するためです。逆にゆっくりと大根を回すようにおろすとからさが少なくなります。
大根の角度でからさが変わる
大根をおろし器に垂直に立てておろすと、大根の繊維が大きく壊れるためからくなります。ななめに傾けておろすとからみが少なくなります。料理に合う大根おろしのからさを調整することができます。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。大根のからさについて様々な角度から紹介しました。からい大根を使っておいしいレシピもあれば、甘い大根の方が良く合うレシピもあります。
今回の方法を使えば、同じ大根でもからさを調整しながら使うこともできます。また、買う段階でからいかどうかを見分けることも出来ると思います。