鉄フライパンを一度は使ってみたい方もいるでしょう。
鉄フライパンはサビたり使い方が面倒という話を聴かれた方もいるでしょう。
一方で、鉄フライパンを使うとおいしさが違うというコメントもあります。
初心者でも鉄フライパンは使えるのでしょうか?
そこで今回は、初めての方が鉄フライパンを使う方法を詳しく説明します。
おいしい料理がつくれますよ!
鉄フライパンの魅力とは?
鉄でできたフライパンは料理のプロも愛用している優れものです。
鉄フライパンの魅力は、料理がおいしく作れることです。
最近主流のコーティングされたフライパンは簡単につかえますが、鉄フライパンにはおいしさがかないません。
理由は、強力な熱で炒めたり焼いたりできるからです。
たとえば、キャベツの緑色の葉っぱなどは、鉄フライパンの高熱でサッと炒めるだけで、青臭さが一気にとんで、おいしくなります。
鉄フライパンを初めて使う時の手順
初めて鉄フライパンを使う時には必ず前処理「油ならし」をします。
前処理「油ならし」とは、使い始めの最初に焦げ付かない様にフライパンに被膜を作ることです。
つまり、フライパンに油をなじませる処理のこと。
油ならしをする理由は、焦げ付きや錆び等を減らせるからです。
鉄フライパンを使い始める時に処理する油ならしの方法を順番に詳しく説明します。
1.鉄フライパンをカラ焼して酸化被膜を作る
初めに焦げ付かない鉄フライパンにするために「カラ焼き」処理で酸化被膜を作ります。
ここが鉄フライパンを使い始めるときに重要なポイントなので、しっかりやりましょう。
空焼きは次の4つの順番で行います。
- 強火で鉄フライパンのハンドルに近い部分から焼き始める。
- しばらく焼いていると鉄フライパンが青っぽい玉虫色に変わる。
- それから鉄フライパンを少しずつ廻しながら全体を焼いていく。
- 全体が焼き終わったら、鉄フライパンを手で触れるぐらいの温度に冷ます。
これで、鉄フライパンに酸化被膜ができました。
焦げ付かないようにする第一歩です。
次は、鉄フライパンに油を馴染せます。
2.鉄フライパンに油を馴染せる「油ならし」
鉄フライパンに油を入れて熱くすることで油が馴染んだ層を作ります。
鉄フライパンを使ったときに焦げ付かないようにするための処理です。
手順を説明します。
- 冷えた油を鉄フライパンの1/3程注ぎ、火にかけすぐに弱火にする。
- 約5分加熱する。
- 火を止めて鉄フライパンから油を別の器に戻す。
- キッチンペーパー等で鉄フライパンの内側・外側の順でこするように拭く。
これで鉄フライパンを使う前の準備はすべて完了しました。
使い込むほどに鉄製フライパンの特徴が育っていきます。
この段階で鉄フライパンは焦げ付かない様になっています。
鉄フライパンの使い方
カラ焼きと油ならしで被膜を作ったら、普通に料理しても大丈夫です。
おすすめは、この時点で野菜のくずをフライパンで焼くこと。
理由は、鉄フライパンの使い始めがスムーズになりさらに使い勝手が良くなるからです。
鉄フライパンの裏ワザ「油がえし」
料理を始める時には、あらかじめ予熱します。
この時に油返しすることで、フライパンの表面全体がむらなく均一に温まります。
油返しとは、鉄フライパンを加熱した後、油を敷いて馴染せることです。
この手順を入れる事で、鉄フライパンが熱くなっているため調理時の火加減は弱火で十分調理できます。
とってもおいしい出来上がりになります!
鉄フライパンを錆から守るには?
鉄フライパンは、調理するごとに油が鉄の表面に吸収され徐々に馴染んでいく性質があります。
大切なことは、油の被膜を削り取らないことです。
油が付いているからと洗剤でゴシゴシ洗うことは、時間をかけてできた油の被膜を落としているようなものです。
使用後はお湯か水で洗い流す
料理が終わったらすぐに洗います。
その時には洗剤を使わず、亀の子束子かスポンジを使って水かお湯だけで洗い流します。
または、フライパンに水を入れて火にかけてお湯を沸かして汚れを浮かし、お湯と汚れを捨てます。
洗剤や金属たわしでゴシゴシと洗わないことが重要です。
最後に油かオリーブオイルをぬる
洗い終わったらよく水分を拭き取ります。
鉄フライパン内面に油又はオリーブ油を数滴たらし、ティシュ等で伸ばして塗っておきます。
これで、鉄フライパンは良い状態で保管できます。
手入れ次第で長く良い状態で使えます。
鉄フライパンの使い方(まとめ)
今回は鉄フライパンの使い方を紹介しました。
鉄フライパンで作る料理は本当においしくできます。
多少の手間がありますが、ぜひ鉄フライパンの魅力を実感してみてはいかがでしょうか。