手作りの漬物はどうやって作るの?
自家製のお漬物はとってもおいしいですよね!
今回は
- 手作りの漬物を作ってみる
- 自家製の漬物は意外と簡単!
- 梅干し・ぬか漬け・塩らっきょうにチャレンジ
を紹介します。
初めてでも簡単にできて失敗せずにおいしい自家製のお漬物がつくれます!
作り方の詳細も添付しています。
手作りの漬物を作ってみる
日本には古来から体にとっても良い食べ物「お漬物」があります。お漬物には様々な種類があります。
代表的なお漬物には、たくあん、梅干し、浅漬け、しば漬け、ぬか漬け、高菜漬け、白菜漬け、らっきょう漬けなどがあります。
これらのお漬物は発酵食品でおなかに良い食べ物でもあり、歴史の中でも大切に現代も作り続けられています。
お漬物は、食品メーカーが作るものと思っている方も少なくありません。それだけ作るのが難しいと思われています。
でも古来、日本ではお漬物は自家製でした。
そんな歴史を振り返って調べてみると、お漬物は現代よりも意外とシンプルに作られていたようです。
古くから日本で作られてきた梅干しは赤くはありませんでした。
あの赤しそで染めた梅干しは江戸時代に始まったと言われています。それよりも古い時代は赤い色ではありません。
今回、手作りで作ってみるお漬物は「梅干し」「ぬか漬け」「塩らっきょう」の3種類です。
どれも昔ながらのシンプルな方法で、基本食材と塩がメインです。
自家製の漬物は意外と簡単!
自家製のお漬物を手作りする場合、様々な方法が紹介されています。
容器を熱湯消毒したり、あるいはアルコール消毒したりなど手の込んだ方法がとられているようです。
でも、今回紹介する方法は「失敗しないで、誰でも作れるお漬物」です。
梅干しを作ったら途中でカビが生えた・・・ そんな心配は一切要りません!
日本古来の赤くなくて、酸っぱくて、ショッパイ梅干しを作ります。
また、ぬか漬けは「米ぬかと塩」だけです。
塩らっきょうは「生のらっきょうと、塩、水、お酢」だけで作れます。
特に難しい作業は一切ありません。
日本のお漬物は、人口調味料を使わずに本来とってもシンプルに作られてきたのです。
梅干し・ぬか漬け・塩らっきょうにチャレンジ
今回チャレンジするのは、梅干し・ぬか漬け・塩らっきょうの3種類です。
梅干しの作り方
梅干しの作り方は、とっても簡単です。
5月~6月になったら「南高梅(なんこううめ)」や「白加賀梅(しらかがうめ)」がスーパーの店頭に並びます。
1Kg~2kgが500円~1,000円程度で販売されます。
梅を黄色くなるまで追熟
この梅を黄色くなるまで太陽の当たる部屋の中で熟させます。
段ボール箱やざるなどを利用します。
すると「ももの香り」のようないい香りがしてくると、熟してきたことになります。
梅の下ごしらえ
その梅を水で洗って、ヘタをつまようじで取ってざるにのせて10分程度水分を落とします。
梅酒用のガラス瓶などを利用して梅干しを漬けます。
ガラス容器、陶器のカメでもいいでしょう。
よく洗ってから使います。
洗った直後で多少濡れていてもOK。
特に熱湯消毒やアルコール、リキュールでの消毒は不要です。
梅干し漬けの開始
梅と塩を交互に容器にいれて、上からお皿をおいてペットボトルに水を入れたものをおもり代わりにすれば、それをのせて仕込みは完了です。
ポイントは塩の濃度が20%です。
スーパーで売っている減塩の梅干しは、10%前後なので、かなりショッパイのがコツです。減塩梅干しは、梅干しとは言いません。あれは調理梅という分類です。
食塩の濃度が20%を超えると、作る途中でカビが生えることはありません。
水が上がってくる
1日~2日で梅から出た水が上がってきます。
そして、さらに日が経つと水は梅の上まで来ます。
この水は、梅から出たもので、後の「梅酢」として使えます。
ダイエットに効果的です。
天日干し
梅雨が明けて太陽がさんさんと輝く日に、梅を天日干しします。半日だけでもOK。
三日三晩が干しても、そんなに味はかわりません・・・
梅干しを保存する
そして太陽で殺菌したらもとの容器の梅酢の中に戻して保存してもいいです。
または、プラスチック容器に梅を移してから梅酢を少しかけて浸し保存してもOKです。
これで何年でも持ちます。
来年また、日干しするとさらにコクが出て美味しくなります。
作り方の詳細は、以下の記事を参考にしてくださいね!
ぬか漬けの作り方
ぬか漬けは、自家製だととっても安くたくさん食べることができます!
安い時に野菜を買ってきて、ぬかに漬ければ食べることができます。
夏のキュウリなら半日でおいしいぬか漬けが完成します。大根なら夜つければ朝には食べることができます。
また、ぬかに漬ける時間を調整すれは、自分好みのつけ具合で完成します。
薄味の浅漬け風だったり、しっかりと使った古漬けのようなぬか漬けも自由自在です。
ぬか漬けは、ビタミンと乳酸菌がたっぷり入っているので出来上がったぬか漬けは健康にも腸内環境にも大変良いのです。
ぬか漬けの栄養「ビタミンB1」
ぬか漬けには、ビタミンB1、ビタミンE、r−オリザノール、フェルラ酸、フィチン酸、イノシトールなどの多くの栄養成分が含まれています。
これらの栄養には、脂質酸化防止作用、抗酸化作用、抗酸化作用、紫外線吸収、抗がん作用、抗酸化作用、抗脂肪作用、抗脂肪肝、動脈硬化予防、カルシウム吸収促進など様々な役割があると言われています。
ぬか漬けは「ビタミンB1」が野菜の10倍
米ぬかに豊富に含まれているビタミンB1はぬか漬けにすることで野菜に吸収されます。
例えばきゅうり1本(約100g)に含まれるビタミンB1「0.03mg」はぬか漬けにすることで約10倍「0.26mg」に増加すると言われています。
ぬか漬けを毎日食べていると、おトイレで匂わなくなって無臭に近くなってきます!
ぬか床つくり
ぬか漬けは、ぬか床を作るのですが、これも超簡単です。
お米屋さんでは現在ぬかを打っている店はほとんど見当たりません。
そこで、スーパーで販売されてる漬物用の日本製のぬかを買ってきます。
大体100円程度で買えます。
ぬか床をつくる
米ぬかと説明書に書いてある分量の塩と少しの水をぬか床にする容器にいれて、よくかき混ぜます。硬さは「お味噌」程度の柔らかさです。
1kg程度を作ってみましょう。足りない場合は後からも追加できるので、大体で大丈夫です。
できたら、そこに野菜の切れ端を入れて3~5日位寝かせます。
するとぬか床が発酵を開始します。
ぬか床の表面が白くなっても、臭いがきつくても大丈夫です。良くかき混ぜましょう!
糠漬けスタート
ぬか床が3~5日寝かせたら、半端な野菜を取り出して、いよいよ本格的なぬか漬けをします。
大根でも、キュウリでもニンジンでもなんでも、入れて着けましょう!
その後、調整で塩を追加したり、ぬかが減ってきたらぬかを追加したりします。
ぬか床をかき混ぜる
ポイントは、毎日、最低1回はぬかをかき混ぜることです。できれば朝夜にかき混ぜると理想です。
真夏は、床下収納があればそこでもいいし、冷蔵庫の野菜室で保管してもいいです。
キッチンの床下収納場所は意外に風通しがよく気温も低いのでぬか床の置き場所には最適です。
暗くて涼しい場所がいいと思います。
ぬか漬けの作り方は、以下の記事を参考にしてくださいね!
塩らっきょうの作り方
らっきょう漬けは、スーパーで売っていますよね。でも、大半のらっきょう漬けは甘い味がします。
今回作るのは「塩らっきょう」といって、パリパリの塩味のらっきょうです。
辛口の塩らっきょうは、江戸の味かもしれません!
江戸っ子の友人が大好きで、「これがらっきょうだ!」と絶賛していました。
塩らっきょうは、スッキリとしたパリパリ味なので、炊き立ての白いご飯にのせて食べると絶品です!ご飯がらっきょうだけで何杯でも行けます。
また、お酒が好きな方なら塩らっきょうは、ちょっとつまんでお酒をお口に含むととっても良く合います。
らっきょうを買いにスーパーへ
さて、塩らっきょうの作り方は超簡単です。
5月~6月になると「生のらっきょう」がスーパーに並びます。1kgで500円~で買えます。
鳥取産、九州産をはじめ様々な産地のらっきょうが買えます。小粒でもいいし大粒でもおいしく完成します。
らっきょうの下ごしらえ
らっきょうを買ってきたら、下ごしらえします。
泥が付いたままでいいのでらっきょうの両端を包丁でカットします。ようは、食べやすいらっきょうのあの形にカットするのです。
この作業が、面倒なだけです。理由は、小さならっきょうを一個づつ両端をカットする作業だからです。なのでラジオや音楽を聴きながら、気長にらっきょうのカットをします。
カットし終わったら、ボールにらっきょうを入れて洗います。
洗い方にコツがあります。洗いながら同時にらっきょうの表面の薄皮をむくのです。
その方法は、ボウルに入っているらっきょうを両手の平で包むようにしてゴシゴシとする合わせるのです。それも思いっきりやります。
すると、なんとらっきょうの皮がむけてきれいになってしまいます。何度か経験するとだんだん上手になってきますから、ご安心下さい。
らっきょうの薄皮が向けてきれいに洗ったら、ざるに開けて水を切ります。
その間に、らっきょうをつけるビン(梅酒用がいいです!)を洗って用意しておきます。
らっきょうを漬け込む
あとは、らっきょうを三分の一入れたら塩をまき、またらっきょうをいれて塩をまき、残りのらっきょうをいれたら残りの塩を全部入れます。
塩の分量は、らっきょうの重さの10%です。らっきょうが1kgなら塩は100gです。
次は、水を70%いれたら、残り30%は「お酢」をいれます。
そしてキャップをして良く振って、らっきょうと塩と「お酢」をよく混ぜます。
そして、冷蔵庫にいれて熟させます。約5日もすれば食べることができます!
1カ月ほど経つと、もっとおいしくなります。半年でも1年でも保存できます。
塩らっきょうは、醤油とワサビで食べても大変美味しいです。
塩らっきょうの作り方は以下の記事をみてくださいね!
まとめ
今回は、手作りの自家製「梅干し・ぬか漬け・塩らっきょう」の簡単な作り方を紹介しました。
紹介した方法は、とっても簡単に作れて、しかも失敗が無いのがメリットです。
初めてでも、本格的においしく作れてしまします。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!