お風呂上がりに必ず使うバスマット。毎日の小さなことですが、その質で暮らしの快適さは大きく変わります。
私は「今治タオル」のバスマットを実際に使ってみて、その吸水性や肌触りに驚かされました。
今回は、今治タオルが注目される理由やブランドの特徴、実際に使ってみた体験談を交えながらご紹介します。
今治タオルはなぜ注目を集めているの?

今治タオルは、愛媛県今治市で100年以上続くタオル産業の中で培われてきた技術を持つブランドです。
特に注目されている理由は「品質基準の高さ」。独自の厳しい検査をクリアしたタオルだけが「今治タオル」として認定されます。
- 吸水性テスト:タオルを水に浮かべて5秒以内に沈むかどうか
- 安心の日本製:長年培われた職人技と最新技術の融合
この基準があるからこそ、「信頼できるタオル」として国内外から高い評価を受けています。
2006年にあの有名なクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんが、初めて今治タオルを使ったとき衝撃を受けたといいます。その記録が次のように残されていましたので紹介します。
「やわらかくて、風合いが素晴らしく心地いい。使っていても、体を拭くという感覚じゃない。肌に当てるだけで、タオルが水気をどんどん吸い取ってくれる。」
引用:今治タオル再生プロジェクト
120年間タオルを作り続けてきた今治タオルが安い海外商品に押されひん死の状態の時でした。
その感動が元になり再生プロジェクトを立上げ現在のブランドを築き上げたというのです。
「安心・安全・高品質」なジャパンクオリティの代表製品として海外の展示会などでも注目を集め、
世界に「今治ブランド」が一気に広がったのです。
今治タオルの特徴

肌触りのやさしさ
1番目の特徴は今治タオルのやわらかさです。愛媛県今治を流れる蒼社川の伏流水はタオルづくりに適した軟水です。この軟水は綿が本来持っているやわらかさを十分に引き出す特徴をもっているというのです。
柔らかくふんわりとした質感で、敏感肌や子どもでも安心して使えます。
長持ちする耐久性
2番目の特徴は120年の伝統により受け継がれている職人の技です。
糸さばき、織の技術、染料の調合、今治ならではの先晒し(さきさらし)先染めの技術など、タオルづくりの工程には、職人の技と、細部にわたるこだわりが宿っています。
洗濯を繰り返してもヘタりにくく、毎日使っても安心。
先晒し(さきさらし)
先晒し(さきさらし)について簡単に説明します。タオルの原材料の綿糸は原料の段階では「生成り」色をしています。
この色を先に白く晒してからタオルに織るか、織ってから白く晒すかという2つの方法があります。先に白く晒す方法を先晒し、後から晒す方法を後晒しと呼びます。今治タオルは先晒しの方法を取っています。
抜群の吸水性
3番目の特徴は「5秒ルール」です。今治タオルの品質を守るための基準です。タオル片を水に浮かべたとき、5秒以内に沈み始めるという基準です。
もともとタオルを織るときに綿糸をしのまま機械にかけると切れてしまうので糊を塗ってから織り込みます。糊がついていると水を吸わないので当然汗や水をふき取りにくく品質の悪いタオルになってしまします。糊を洗落とす作業がひと手間かかるのです。
この作業をしっかりしているかどうかでタオルの品質が決まります。これはタオルがどれだけ「吸水性」を保証するかの基準です。産地が独自に設けた品質基準のひとつです。このような基準を満たしたものだけが、今治タオルのブランドマークをつけることができるのです。
つまり、お風呂上がりの水分をすばやく吸い取り、べたつきを残しません。
「お接待」
四国の今治には昔から八十八ケ所の寺を巡る歩き遍路の人々を接待する習慣がありました。この接待の習慣は「自分のものを人のためにさりげなく差し出す気風と風土と伝統」があるといいます。
今治タオルには「お接待」の思いやりの風土が加わって人にやさしいタオルをつくる文化が今治に根づいているとも言われています。
今治タオルのブランドロゴ

今治タオルの商品には必ず赤・青・白で構成された四角いロゴがついています。これは「品質基準をクリアした証」。ロゴを見るだけで「安心して選べる」と分かるのが大きな魅力です。
あの佐藤可士和さんがデザインしたロゴです。どのような意図があるのか引用します。
赤 活動的、情熱的、先進的、生き生きとした力強さ、動き、インパクトなどをイメージさせる色。今治タオルの存在自体が、社会の注目を集め、日本を象徴する商品のひとつであるという位置づけです。
引用:今治タオル再生プロジェクト
青 品質に対する安全と安心、信頼、歴史と伝統、鮮明性、落ち着きなどをイメージさせる好感度の高い色。今治タオルの持つ歴史と伝統を背景とした高品質をシンボライズしています。
白 やさしさ、清らかさ、清潔感、無垢、癒し、真心、柔らかで慈しみにあふれた愛情をイメージさせるピュアな色。今治タオルの無限の可能性を示唆する広がりを表現しています。
今治タオルのブランディングをする基本となる考え方はさすが佐藤可士和さんの発想ですね。このようなブランディングのもとに120年の歴史と伝統文化が蘇ったともいえます。
もし佐藤可士和さんの今治タオルをたまたま使ったときの感動がなかったら、ここまで世界に今治タオルが広まることも無かったといえます。
出会いの大切さと本来持っている伝統文化がコラボレーションした事例ではないでしょうか。
今治タオルのバスマットを使ってみた体験談

早速、今治タオルのバスマットを使ってみました。さすがにすごい!と感じました。
このバスマットは3000円程の価格を設定している商品です。通常のバスタオルよりも多少厚手かなという感じです。
風呂から上がってバスマットの上に足を置いた瞬間「フワッと」してサラサラに感じます。今までのバスマットとは違い、その感触が「軽い」です。
そしてバスマットから床に足を下ろしてもべたべたしないほど、しっかりと水分が取れていて水を拭く感じではなく、一瞬で無くなりサラサラというイメージです。
使った後に干してみたのですが、クーラーの効いた部屋だからかもしれませんが、良く乾きます。これなら多少お金をかけてでも、家使いのタオルを全て今治タオルに変えようということになりました。
今治タオルのブランド品
今治タオルはバスマットだけでなく、バスタオル・フェイスタオル・ハンカチなど幅広く展開しています。
ギフト用としても人気が高く、出産祝い・結婚祝いなどのシーンでも重宝されています。
Amazonから今治タオルが購入できますので紹介します。
おわりに
毎日の暮らしに欠かせない「バスマット」。
小さなアイテムですが、今治タオルに変えることで快適さが大きく向上しました。
生活改善アイテムとして、自分用にも贈り物にもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1:今治タオルのバスマットはどこで買えますか?
A1:百貨店や公式オンラインショップ、Amazonや楽天市場などの通販でも購入できます。
Q2:サイズや種類は豊富ですか?
A2:はい。標準サイズから大判タイプまであり、デザインもシンプルなものからカラー豊富なものまで揃っています。
Q3:洗濯はどのようにすればいいですか?
A3:普通のタオルと同じように洗濯機で洗えます。柔軟剤を控えると吸水性が長持ちします。
Q4:価格は高いですか?
A4:一般的なタオルよりやや高めですが、耐久性や快適さを考えるとコストパフォーマンスは高いです。