水道水がまずい！おいしくする５つの方法を詳しく解説

水道水がおいしくないと感じている方もいるのではないでしょうか？

水道水にはカルキや不純物などの影響でおいしく感じ無い時があります。

この記事は水道水で悩みの方向けに水道水をおいしくする方法を紹介します。

簡単なので是非やってみてください。

水道水をおいしくする５つの方法

はじめに水道水を簡単においしくする方法を５つ紹介します。

簡単にできるのでぜひチャレンジしてみてください。

１．水道水を沸騰させる

カルキの臭いを消すには水道水を沸騰するまでよく沸かすことでおいしくなります。

沸騰で水道水の味が改善する理由

• 塩素の除去: 水道水には消毒のために塩素が含まれていますが、沸騰させることで塩素が揮発し、独特のカルキ臭が軽減されます。これにより、より自然な味わいを楽しむことができます。
• トリハロメタンの減少: 水道水の消毒過程で生成されるトリハロメタンは、発がん性が懸念される物質です。沸騰させることで、これらの有害物質も除去されるため、より安全でおいしい水になります。
• 不純物の蒸発: 沸騰によって水中の溶存ガスや不純物が蒸発し、味がクリアになります。特に、塩素やその他の化学物質が取り除かれることで、飲みやすさが向上します。

正しい沸騰方法

水道水をおいしく飲むためには、適切な沸騰時間が重要です。以下のポイントに注意してください。

• 沸騰後の加熱時間: 沸騰させた後、最低でも10分以上加熱することが推奨されます。これにより、トリハロメタンの濃度を減少させることができます。
• 冷却と酸素の再添加: 沸騰した水を冷やすことで、再び酸素が溶け込み、味がさらに良くなることがあります。冷却後に軽く振ったりすることで、よりフレッシュな味わいを楽しむことができます。

このように、水道水を沸騰させることで、味や安全性が向上し、よりおいしく飲むことができるのです。

沸騰した水道水は注意が必要です。

理由は、塩素が含まれていないため雑菌が繁殖しやすくなるからです。

もし保管するときは常温をさけて冷蔵庫に入れて、その日のうちに飲み切ることが大切です。

２．水道水を汲み置きする

水道水を半日から１日ほど空気にさらすことです。

容器は、清潔で蓋のできる容器（ペットボトルやポリタンクなど）を使用し、できるだけ空気に触れさせないように口元まで満タンに水道水を入れます。

保存場所は、日光の当たる場所に置くことで、紫外線によって塩素が抜けやすくなります。

特に晴れた日には、約2時間から半日でカルキ抜きが完了します。

３．水道水にレモンを入れる

水道水にレモンを入れる方法があります。

水道水にレモンを入れるとおいしくなる理由は、主にレモンに含まれるビタミンCが水道水の塩素（カルキ臭）と反応し、これを除去するためです。

その結果、残留塩素がなくなりカルキ臭が消えておいしくなります。

さらに、レモンのさわやかな香りとほんのりとした味でおいしくなり、水道水の臭いも気にならないというメリットがあります。

水道水を沸騰させないし、水道水そのままにレモンを入れるだけです。

以下にそのメカニズムと効果を詳しく説明します。

塩素の役割とその影響

水道水は安全性を確保するために塩素が添加されていますが、これが特有のにおいを引き起こします。この塩素は水を浄化するために必要ですが、飲む際には不快に感じることがあります。

レモンの効果

レモンにはビタミンCが豊富に含まれており、これは強い還元作用を持っています。

具体的には、ビタミンCが水道水に含まれる酸化物質（塩素）と反応し、これを無害な物質に変化させることで、塩素のにおいを軽減します。

さらに、レモンのさわやかな風味が水に加わることで、飲みやすさが向上します。

飲み方の工夫

レモン汁を水道水に加える際は、コップ一杯に対して1～4滴程度が推奨されています。

この量であれば、塩素の臭いを効果的に抑えつつ、レモンの風味を楽しむことができます

４．水道水を冷やす

水道水を冷蔵庫で冷やすといやな臭いや味が感じなくなります。

そして、おいしく感じます。

沸騰させていないため、消毒用の塩素が含まれたままなので冷蔵庫保存も安心です。

キレイな瓶に水道水を入れて冷やすと、見た目にも美味しく映ります。

水道水を冷やすことの効果は次の通りです。

塩素臭を軽減する

水道水には消毒のために塩素が含まれていますが、冷やすことでその臭いが和らぎます。特に、冷蔵庫で一晩冷やすと、塩素臭がかなり軽減されることが多いです。

飲みやすくなる

水温が低いと、一般的に飲みやすく感じられます。理想的な飲用温度は10℃から15℃とされており、この温度帯では水の味がより良く感じられることが多いです。

清涼感がアップする

冷たい水は清涼感を与え、特に暑い季節には喉の渇きを癒すのに効果的です。冷やした水は、体温よりも低い温度であるため、飲むことで体を冷やす効果も期待できます。

不純物の影響を軽減する

冷やすことで、味や臭いに影響を与える不純物が感じにくくなります。これにより、より快適に水を飲むことができるようになります。

５．浄水器を使う

実用的で簡単な方法は、水道水を簡易浄水器で不純物を取り除く方法です。

水道水に含まれる残留塩素をはじめ汚れや不純物まで取り除くためおいしくなります。

水道の蛇口に取り付ける簡易浄水器はたくさん開発されていて、ホームセンターやAmazonで手に入ります。

臭いやカビの他に水道水に含まれる不純物や有害物質もある程度は取り除けます。

ただし、簡易的な浄水器はフィルターの性能には違いがあります。

フィルターの交換回数が多いことや、フィルターが汚れると浄水の水量が細くなるなどのデメリットもあります。

水道水がおいしくないと感じる原因とは？

本来、日本の水道水は安全できれいでおいしい水です。

なぜ安全できれいな水道水なのにおいしく感じないのでしょうか・・・

どんな原因があるのか調べてみました。

原因１：残留塩素の影響

水道水がおいしく感じない原因のひとつは水道水を消毒する「塩素」の影響です。

一般的に水道水に含まれる「残留塩素」は、カルキ臭といういやな臭いがして味覚も嫌われているのです。

水道水はコンビニやスーパーで売っているペットボトル水に比べると、おいしくないと感じてしまうのです。

原因２：過マンガン酸カリウムの影響

水に有機物質が含まれる場合には、有機物質を殺菌するために「過マンガン酸カリウム」を使用することがあります。

過マンガン酸カリウムが水道水に多めに入っている時は、渋い味や口当たりが劣ります。

その結果、おいしくないと感じます。

原因３：カビの臭い

夏の季節になり水温が上がってくると水道水がカビ臭くなります。

味もおいしくないことがあります。

専門的になりますが、カビの臭いの原因は、

• ジェオスミン
• 2-メチルイソボルネオール（2-MIB）

という物質で、水中に存在する藍藻類や放線菌によって作られます。

そのため、ダム、湖、沼、河川等を水源とする水道水は、気温が上がるとカビの臭いがして、おいしく感じません。

原因４：古い水道管や汚れた貯水槽

水道管が古く錆びていたり、アパートやマンションの貯水槽が適切な管理が行われず汚れていることがあります。

その結果、そこを通ってきた水道水はおいしくなくなります。

静岡県沼津市の公式サイトに分かりやすい説明がありましたので参考に引用します。

貯水槽水道の衛生管理は、その設置者が行うもので、定期的な清掃など適切な管理が行われないと、水質劣化や衛生上の問題が生じるおそれがあります。

引用：静岡県沼津市　貯水槽水道と小規模貯水槽水道について　

水道の水の色が不自然だったり、おいしく感じないだけではなく水質の問題になる場合もあります。

水道水の温度が味に与える影響

水道水の温度によって、味に大きな影響を与えることが知られています。

味覚の感受性と温度

温度は味覚に直接的な影響を与えます。一般的に、冷たい水は温かい水よりも味がまろやかに感じられることが多いです。これは、冷たい水が味蕾の感受性を低下させるため、微細な不純物や金属の味を感じにくくなるからです。

塩素の揮発と温度

水道水には消毒のために塩素が含まれています。

水道水の温度が高いと塩素の揮発が促進され、臭いや味が強く感じられます。逆に、冷やすことで塩素の揮発が抑えられ、味が改善されることがあります。

水の化学的性質と温度

温度が上昇すると、水の化学平衡が変化し、ハイドロニウムイオン（H₃O⁺）や水酸化物イオン（OH⁻）の濃度が変わります。

これにより、味覚に影響を与える可能性があります。特に高温の水は、味が悪く感じられることがあるため、温度管理が重要です。

飲みやすさと温度

多くの研究によると、飲みやすい水の温度は約10℃から15℃とされており、この範囲では水の味が最も良く感じられることが示されています。

特に、井戸水や湧水がこの温度帯であることが多く、これが「おいしい水」とされる理由の一つです。

水道水をおいしい水にする浄水器の機能

ここまで水道水がおいしく感じられないのは４つの原因があることを説明しました。

水道水をもっとおいしくするには、以下の５つの影響を徹底的に取り除くことになります。

1. 残留塩素の影響
2. 過マンガン酸カリウムの影響
3. カビの臭い
4. 古い水道管や貯水槽の汚れ
5. ウイルスや病原性微生物

そのためには不純物を徹底的に除去するフィルターを持つ浄水器が必要になります。

浄水器には2つの種類がある

この問題を解決する方法が２つあります。

1. 簡易浄水器を取付ける方法
2. 浄水型ウォーターサーバーを使う方法

簡易浄水器と浄水型ウォーターサーバーは、どちらも水を浄化するための装置ですが、それぞれの機能や使用方法には明確な違いがあります。

簡易浄水器の特徴を説明します。

簡易浄水器は、主に蛇口に取り付けるタイプやポット型が一般的です。設置が簡単で、特別な工事は不要です。

簡易浄水器の浄水性能は、一般的に浄水性能が高く、赤ちゃんや高齢者でも安心して使用できる設計になっています。ただし、フィルターの交換頻度が高い場合もあります。

コスト面で、初期費用は比較的低く、数千円から購入可能です。月々の水代はかからず、フィルター交換のコストが発生します。

水道水を直接ろ過して飲むため、手軽に利用できますが、温水や冷水の機能はありません。

浄水型ウォーターサーバーの特徴と説明します。

浄水型ウォーターサーバーは、水道水を直接接続するタイプと水道水を補充するタイプがあります。設置には工事が必要な場合もありますが、ボトル交換の手間が省けるのが特徴です。

浄水は、サーバー内部のフィルターで水道水をろ過し、温水、冷水、常温水をすぐに利用できるため、料理や飲み物の準備が迅速に行えます。

コスト面では、初期費用は高めですが、定額制で水が使い放題のプランが多く、長期的にはコストパフォーマンスが良い場合もあります。

温水や冷水をすぐに利用できるため、特に家庭やオフィスでの利便性が高いです。ボトルを使わないため、重いボトルの管理が不要です。

簡易浄水器は手軽に水道水をろ過するための装置で、設置が簡単でコストが低いのが魅力です。一方、浄水型ウォーターサーバーは、温水や冷水をすぐに利用できる便利さがあり、長期的にはコストパフォーマンスが良い場合があります。使用する環境やニーズに応じて、どちらを選ぶかを検討することが重要です。

順番にメリットとデメリットを説明します。

浄水器を取付ける方法

写真の様に水栓の中に浄水フィルターが入っているタイプと、蛇口に直接取り付けるタイプがあります。

このタイプで水道を浄水すれば、おいしい水が飲めます。どれ位おいしいかと言えば、比較するのは難しいですが、カルキや臭い、濁りなどが無い、普通においしい水と表現します。

そのままの水道水とは明らかにおいしさが変わります。

メリットは安く取り付けができること。最初に本体を購入する時にお金がかかります。その後はフィルターの交換だけです。

水道の蛇口からどんどん浄水が出てくるので、野菜を洗ったり、お米を洗ったり、料理に使ったりと、ふんだんに使えます。

一番大きなメリットは、蛇口そのものから浄水が出てくるので、使い勝手が一番いいです。

デメリットは、高温のお湯を浄水できないことです。

例えば三菱ケミカル・クリンスイ株式会社の浄水器では温水について次のように説明しています。

浄水カートリッジへは35℃以上のお湯を通さない。活性炭の機能が低下し、吸着した成分（臭いなど）が浄水中に出てくるおそれがあります。引用：クリンスイ https://cleansui.com/

フィルターを通せるお湯の温度は、35℃未満が一般的です。

高い温度で使える浄水器はダスキンで、60℃まで使える商品があります。その商品は、ダスキンの浄水器『おいしい水＋2（プラスツー）』です。

売れ筋の浄水器メーカーのお湯の温度を比較してみます。

メーカー	浄水を通す場合	原水を使う場合
三菱ケミカル・クリンスイ	35℃未満で使用	60℃以下で使用
パナソニック	35℃未満で使用	80℃未満で使用
TOREY トレビーノ	35℃未満で使用	50℃未満で使用

このタイプは、浄水と原水をレバーで切り替えて使います。

そのため、時々お湯と浄水を切り替えるのを間違うことがあり、浄水にお湯を通してしまうことに注意する必要があります。

浄水型ウォーターサーバーを使う方法

不純物除去率が高い浄水能力を持つのが浄水型ウォーターサーバーです。

もちろん最近話題の有害物質PFASも除去するので安心です。

メリットは、浄水が「お湯」「冷水」「常温水」で出てくることと使い放題でランニングコストが安いことにあります。

浄水したお湯、冷水、常温水がすぐに出てくるから便利なのです。

しかしデメリットもあります。

それは、ランニングコストが安いとはいえ、定額制のレンタル料金が毎月かかることです。一般的には月に3千円台～4千円台で、電気代は月500円前後です。

このタイプでおすすめの商品は「ウォータースタンド 」という機種。

理由は、不純物除去率が99.5％（ウイルスや病原性微生物も除去）で国内トップレベルの能力をもつフィルターを備えていて高温のお湯から冷水まで浄水になるから。

お湯の温度は92℃もあるので、熱湯の浄水が使える機種です。

製品情報 ➡ ウォータースタンド

まとめ：水道水を簡単においしくする５つの方法

ここまで読んでいただきありがとうございます。

水道水はもともときれいで安全な水なのですが、残留塩素、不純物などの影響でおいしく感じないことがあります。

ここで紹介した方法を試してみて水道水をおいしくしてみてはいかがでしょうか！