最近よく耳にするようになった寄生虫「アニサキス」とはなんでしょうか?
アニサキスで食中毒になるとも言われています。
そこで今回は魚介類に寄生するアニサキスについて詳しく解説します。
海釣りでは有名なアニサキス
釣りをしない方はアニサキスという名前は普段は聞いたことがないと思います。
海釣りで釣った魚をさばくとアニサキスに遭遇することがたまにあります。
特に身近な魚では、サバやイカなどでもまれに目にすることがある小さな寄生虫です。
アニサキス食中毒でみぞおちや下腹部に激しい痛み
アニサキスが寄生している魚やイカを食べると食中毒になることも。
みぞおちや下腹部に激しい痛みが生じたり、吐き気やむかつきなどの症状がでることがあります。
魚の刺身やイカ(冷凍以外)を食べてこの様な症状が出たら、すぐにお医者さんで見てもらう事をおすすます。
すぐに、駆除してくれます。
なので、海釣りで釣った魚やイカを刺身にするときには要注意。
ぼく達釣り仲間では、釣ったらその場で内臓を処理してしまいます。
そして家に持ち帰って刺身にするときに、改めて切り身を必ず目視してアニサキスがいるかどうかを確認しています。
かなり慎重にアニサキスを2重チェックをしてから食べます。
日本でのアニサキス食中毒の発生件数
国内の食中毒発生件数の第1位はアニサキス。
2018年以来4年連続1位です。
2021年は新型コロナウイルス対策で衛生管理が向上。
その結果、発生件数は過去20年で最少の717件。
しかし、717件の半数344件はアニサキスで第1位となっています。
厚生労働省の資料を参考に引用します。
国内のデーターを見てみると令和4年は5月、6月が増加。
年によって増加する月が違います。
データーとグラフの出典:厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
珍しい事例としては、2019年7月20日に 岐阜県の多治見にある回転寿司チェーン店で、寄生虫の「アニサキス」による食中毒がで発生したことが報じられました。
当時、魚のプロがいる回転寿司店でアニサキスがでたのは驚きでした。
その後、その店では寿司ネタの魚はマイナス20度で24時間冷凍して使用するなどの再発防止策を行って安全対策をしているそうです。
そこで寄生虫アニサキスとはどんなものなのかをあらためて解説します。
アニサキスの特長
厚生労働省のホームページでアニサキスを説明しています。
アニサキスの正体です。
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種。
画像出典:厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mm。
白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、
- サバ
- アジ
- サンマ
- カツオ
- イワシ
- サケ
- イカ
などの魚介類に寄生しています。
そして寄生している魚介類が死亡して時間がたつと、内臓から筋肉の方に移動することが知られています。
なので魚は新鮮な内に内蔵を処理することが大切。
以下に厚生労働省からのアニサキスへの注意を引用しました。
アニサキスの注意
消費者の皆さまへ
引用:厚生労働省のホームページ
◆ 魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
◆ 内臓を生で食べないでください。
◆ 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
※ 一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。
恐るべしアニサキス!
酢に漬けても、塩漬けにしても、ワサビを漬けても死滅しないのです。
アニサキスは冷凍や加熱に弱い
アニサキス幼虫が寄生しているサバ、サンマ、カツオ、イナダ、イワシ、イカ、アジ等の生食による原因が多いので注意が必要。
アニサキスに詳しくない時は以下の基準を目安に処理するといいですね。
◆ 冷凍 :ー20℃で24時間以上冷凍
◆ 加熱 :70℃以上、または60℃なら1分
ー20℃で24時間以の冷凍か、70℃以上または60℃なら1分の加熱でアニサキスは死滅します。
ちなみに冷凍イカはアニサキスの問題はありません。
回転寿司店でも発生することがあるアニサキス食中毒。
個人で魚をさばいて刺身にするときには特にアニサキスのチェックをしっかりするなど注意が必要です。
まとめ:寄生虫アニサキス(anikisasu)による食中毒とは?
アニサキスの被害とその正体を解説しました。
自分の安全のために、自宅でも主お店でも、一応よく観察してから食べましょう!