新築やリフォームをするときにキッチンのコンセントをどこに配置したらいいのでしょうか?
適当な場所にコンセントを取り付けてしまうと、後々使いにくいことになります。
この記事ではキッチンのコンセントの位置の決め方を紹介します。
また、3度目の建て替えで改善したコンセントの数と最適な位置も紹介します。
キッチンのコンセント数と位置は重要
キッチンのコンセントの数と位置はとても重要です。
なにも考えないで工務店や施工会社におまかせすると、あとから使いにくいことになります。
その理由は、キッチンは使う人によってカスタマイズされるからです。
つまり使う人によってコンセントの配置が違うのです。
これを考えないと、施工会社の設計で配置されたコンセントの位置に縛られて使うことになります。
その結果、延長コードを使ったり、二股コンセントを付けたりして、無理なコンセントの使い方になってしまいます。
大切なのは使う本人がしっかりキッチンを使うことを想定してコンセントの位置をイメージすることです。
その理由は3つあります。
- 家電製品を多く使うのでコンセント数が多く必要
- 家電の種類によりコンセントの位置が違う
- コンセントは掃除しやすい位置が重要
この3つのポイントをしっかりとチェックしてコンセントの位置を決めていきます。
キッチンのコンセント数の決め方
キッチンで使う家電の電源を取るためにコンセントを配置します。
よく使う家電は次のような種類があります。
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 電気炊飯器
- オーブントースター
- フードプロセッサー、ジューサー等
- ウォーターサーバー
- 掃除機等で使うフリーのコンセント
これらのコンセントは同時に使うこともあればたまに使うだけの家電もあります。
その区分けを一覧表にしてみました。このデータはぼくの家の家電の場合ですので参考です。
みなさんの家の家電にはラベルが付いているのでチェックしてみましょう。
家電の種類 | 電気を使う時間 | 使用電気 | コンセント |
---|---|---|---|
冷蔵庫 | 1年間常時使用 | 300W | 共用コンセント |
電子レンジ | 食事準備に集中 | 1,500W | 専用コンセント |
電気炊飯器 | 食事準備に集中 | 1,400W | 専用コンセント |
オーブントースター | 食事準備に集中 | 1,300W | 専用コンセント |
フードプロセッサー ジューサー等 | 時々利用 | 300W | 共用コンセント |
コーヒーメーカー | 時々利用 | 700W | 共用コンセント |
ウォーターサーバー | 年間常時利用 | 500W | 共用コンセント |
掃除機等で使うフリーのコンセント | 時々利用 | 1,500W | 専用コンセント |
ここで参考に作成した家電の消費電力はわが家の実例です。
家庭用コンセントは1か所1,500Wまで使える設計になっています。
例えば、上の例で「電子レンジ」は1,500Wなので1台使っている間は、そのコンセントを他の家電は使えません。
なので電子レンジ用コンセントを専用に設けておけば、同時に別のコンセントで他の家電が使えることになります。
このように計算してキッチンのコンセントの数をだいたい設定して施工会社に相談すると、電力契約によってどのようにコンセントを配置するかを提案してくれます。
ただし、コンセントの設置場所は使いやすいように自分で考える必要があります。
キッチンのコンセント位置の決め方
コンセントの位置ですが、これは家を一軒建てると必ず「こうすればよかった・・・」という反省が生まれます。
何位も考えないとこんな風になることもあります。
そして次に家を建て替えたりするときに、前回を反省してコンセントを見直し配置します。
そんなに家を建て替えることはできませんね。ぼくは3件家を建て替えたので3回もコンセントの位置を見直しました。
それから20年が経過してみて3回目の建て替えで行ったコンセントのノウハウが今でも便利に使えているので参考に紹介します。
専用コンセントと位置
電子レンジ、炊飯器、オーブントースター、フリーのコンセントは専用コンセントにしました。
電子レンジ専用コンセント
電子レンジは単体で1,500W使用するので専用コンセントにしています。
コンセントの位置は電子レンジの高さとほぼ同じです。
理由はコンセントにたまるゴミの掃除がしやすいためです。電子レンジを交換する場合もいちいち設置台を移動してコンセントを抜いたり刺したりする必要がありません。
炊飯器専用コンセント、オーブントースーター専用コンセントの位置
オーブントースターが載っている食器棚の裏側に専用コンセントが同じ高さで隣の電子レンジの裏に2つあります。
そこに食器棚にもともとついているコンセントをつないで使います。
オーブントースター用(電気がついているコンセント、消費電力が数ワットのラジオも繋がっている)につないでいます。
もう一つは写真の下になって見えませんが炊飯器専用コンセントにつないでいます。
冷蔵庫用の専用コンセント(共用可)の位置
ポイントはコンセントの高さです。
冷蔵庫はそんなに買い替えをするわけではないので、10年近くはそのまま使うことになります。
そのため危険なことがあります。コンセントにたまったゴミの影響でコンセントがショートして火災を起こすリスクがあります。コンセントは時々清掃する必要があるため、高い位置にしています。
もし冷蔵庫の裏の低い位置だと、冷蔵庫を動かす手間がかかります。そのため高い位置にコンセントを取り付けています。
冷蔵庫は常時電気を使っているのですが、消費電力が300Wと小さいので共用としても使えます。
なにか必要な家電が追加されたらこのコンセントを利用します。
掃除機用など多方面に使えるコンセントの位置
キッチンの掃除やフードプロセッサー、ジューサー、餅つき機、カラーラなどときどきしか使わない家電用にキッチン内になんでもコンセントが1つあります。
このコンセントの高さは床から1mの高さの位置に取付けています。場所はキッチンカウンターの横です。
この位置はキッチンの照明などのスイッチがあり、よく使う便利な場所なのでコンセントも利用しやすいです。
小さなお子さんがいる場合は、いたずらで感電の心配もあるのでその場合はもっと高くすることをおすすめします。
今の電気代が高いのか安いのかチェックする方法
物価高騰の中、少しでも電気代を見直してみたい方は一度シミュレーションしてもるのおすすめです。
ぼくも電気を切り替えて安くなりました。
いま住んでいる地域と電気の利用状況から電気料金シミュレーションするのがおすすめです。
例えば電気代のシミュレーションが簡単にできるサイトには「エネチェンジ」があります。
「エネチェンジ」は国内最大手での上場企業なので安心して利用できます。今の状況に最適な電気料金プランがランキング形式でわかります。
まとめ
キッチンは普通の部屋と違い、家電製品が密集するエリアです。
それゆえにコンセントを軽く見るとたこ足配線になったりして、使い勝手が悪くなります。
リフォームや建て替え、新築ではコンセントは重要で一生頻繁に使うので設計次第で快適になります。