水道水を使う浄水型ウォーターサーバーを選んでも後悔しないでしょうか?
実際、浄水型ウォーターサーバーは、①月額定額制、⓶水道水を使う、③水が使い放題、④ボトル交換の手間がかからない。こんな点に魅力があります。
一方で、浄水型ウォーターサーバーは、月額定額制でボトル交換不要でコスパが良いウォーターサーバーですが、フィルター交換の手間など、実は意外なデメリットも存在します。
次のように感じている方も多いでしょう。
そこで当記事では、浄水型ウォーターサーバーの機能やメリット・デメリット、サーバーを選ぶ際の比較ポイント、購入前に知っておきたい注意点を詳しく解説します。
また、水道水補充型、水道直結型などタイプ毎によるメリット、デメリット、実際に利用者が感じたデメリットもご紹介!
ぜひ参考にしてください。
浄水型ウォーターサーバーには4つの機能?
浄水型ウォーターサーバーには、以下の3つの機能があります。
- 水道水をろ過する機能
- 冷水・温水を作る機能
- セイフティ機能
- 内部クリーン機能
- 節電機能
1.水道水をろ過する機能
日本の水道水は世界でもトップクラスの安全な水だと言われています。
浄水型ウォーターサーバーは、この水道水をろ過する機能があります。
安全な水道水をなぜろ過するのでしょうか?
理由は、水道水を塩素で消毒するためカルキ臭がしたり、水道管や貯水タンクを通る途中で、混入した汚れや不純物などをろ過するためです。
また、お湯が沸騰する時に発生する、有害物質トリハロメタンなども除去する機能をもっています。
2.冷水・温水を作る機能
浄水型ウォーターサーバーには、冷水・温水を作る機能があります。
水道水をろ過して、冷水、温水にする機能です。
その結果、いつでも冷たい水や暖かいお湯が飲めるメリットがあります。
料理や赤ちゃんのミルク作りにも利用できる機能です。
3.チャイルドロック機能
熱湯が出ることから、特に重要な機能がチャイルドロック。
小さな子どもが誤って熱湯でやけどしないように、ロックできる機能です。
ロック方法は、全ロックやボタン式、レバー式など、さまざまな種類があります。
4.内部クリーン機能
ウォーターサーバー内部を自動殺菌して、安心して使える機能があります。
雑菌が繁殖するリスクを回避するため、殺菌用LED等で内部を定期定期にクリーンに保つ機能です。
5.節電機能
冷水や温水を作るため、電気を使います。
そのため、一般的に1ヵ月1,000円前後と言われてますが、これをさらに節電機能で無駄を抑えます。
節電機能には、暗くなると節電するタイプ、人の気配を感じなくなると節電するタイプ、夜間だけ節電するタイプなど、メーカーでは様々な工夫をしています。
中には、瞬間冷却、瞬間湯沸かしなどの機能で極限まで節電する機種もあます。
宅配型と浄水型ウォーターサーバーの違い
浄水型ウォーターサーバーと宅配型ウォーターサーバー、どこが違うのでしょうか?
以下の3つの違いを説明します。
- 利用料金の違い
- 水の違い
- 管理方法の違い
1.利用料金の違い
宅配型ウォーターサーバーとの違いは、利用料金とコストです。
初期導入コスト、料金プラン等は、業者が提供しているウォーターサーバーの種類によって違います。
一般的にウォーターサーバーにかかるコストは次の5項目あります。
- レンタル料金
- 水料金
- 電気代
- メンテナンス料金
- 解約料金
1.レンタル料金
浄水型ウォーターサーバーは、定額制でサーバーのレンタル料金を支払います。
一方、宅配型ウォーターサーバーば、一般的にサーバーレンタル料金は無料で、天然水ボトル代を使った分だけ料金が発生する仕組みです。
2.水料金
浄水型ウォーターサーバーは、水道水を使うので、支払うのは水道料金だけとなります。
一方、宅配型は、ボトル水の料金を支払います。つまり、ボトル使っただけ料金がかかる仕組みです。
水は、天然水やRO水を提供します。
3.電気代
宅配型も浄水型も、温水と冷水を作るので、電気代は同じようにかかります。
一般的に、ウォーターサーバーは、月1,000円前後かかりますが、エコモードなど節電機能で半分以下になることが一般的です。
4.メンテナンス料金
浄水型ウォーターサーバーは、フィルターで水道水をろ過。
その結果、フィルターに不純物が蓄積しするので、一般的に6ヵ月で交換します。中には7カ月交換、1年交換という機種もあります。
フィルター交換費用は、レンタル料金に含まれているのが一般的です。
中には、別料金を設定しているメーカーもあります。
一方、宅配型ウォーターサーバーでは、サーバー本体のメンテナンスを定期的に行います。通常は、メンテナンス料金はボトル料金に含まれています。
5.解約料金
ウォーターサーバーは一般的に、契約年数があります。俗にいう「しばり」です。
各メーカーが公開している公式サイトには、契約について記載されています。
契約する最小年数を過ぎると、解約料金は発生しないのが一般的です。最小年数は、1年~5年まであります。
2.水の違い
一方、宅配型ウォーターサーバーに使われる水は「天然水」が一般的です。
浄水型ウォーターサーバーは、原水が水道水です。水道水をろ過して使います。
中には「RO」水という純水を提供するメーカーもあります。
3.管理方法の違い
浄水型ウォーターサーバーは、主に「フィルター交換の管理」となります。半年毎にフィルターを交換しますが、セルフメンテ、あるいは専門スタッフが交換することもあります。
一方、宅配型ウォーターサーバーの管理は、主に「宅配ボトル」の管理になります。
ボトルの、①発注、⓶受け取り、③保管、④廃棄、⑤交換、などを管理します。
浄水型ウォーターサーバーの8つのデメリット
浄水型ウォーターサーバーを選ぶ場合、次の8つのデメリットがあるので理解しておきましょう。
1.水の消費量が少ないと割高になる
浄水型ウォーターサーバーの料金は、毎月定額制となっています。
つまり、水の消費量が少なくても、毎月支払うレンタル料金は定額です。
その結果、水の消費量が少ない方には、割高になるし、逆に、水の消費量が多い方はお得になります。
2.給水型ウォーターサーバーは給水の手間がかかる
自分で水道水を給水するタイプの浄水型ウォーターサーバーのデメリット。
水の消費量が多くなると、手間がかかります。
何度も水を補充しなければならないからです。
3.水道直結型ウォーターサーバーは設置工事が必要
水道直結型ウォーターサーバーは、初期工事として、水道につなぐことが必要です。
1時間程度で行われることが一般的です。
アパートなどで工事を行う時は、事前に大家さんに確認することも忘れてはいけません。
また、引っ越すときは原状復帰する工事が必要で、料金もかかるかどうか確認することが大切。
4.水道直結型は、置き場所が制限される
水道直結型ウォーターサーバーは、置き場所が限られます。
理由は、サーバーと水道を細いホースでつなぐため、水道の周りに設置するなど制限があります。
給水型の浄水型ウォーターサーバーは置き場所は選びません。
一方、宅配型ウォーターサーバーは、置き場所を選びませんが、12Kgもあるボトルを2階や遠く離れた場所まで持っていく必要があります。
5.フィルターの定期交換が必要
浄水型ウォーターサーバーの命ともいえるフィルターは、定期交換が必要です。
この高官が半年に1回やってきます。通常はメーカー側で交換時期を把握しているので、自動的に自宅にフィルターが送付されてきて自分で交換します。
中には、専門スタッフが自宅を訪問して交換するメーカーもあります。その場合、アポ取りや日程の調整、た違いが必要になります。
6.ミネラル豊富な天然水とは異なる水
浄水型ウォーターサーバーの水は、水道水です。
そのため宅配型ウォーターサーバーの様な、ミネラル豊富でおいしい味わいのある天然水とは異なります。さっぱりした、クセのない水です。
7.断水では使用できない
水道水を使うため、当然ですが断水すると使えません。
断水様に非常用ペットボトル水を用意しておきましょう。
8.災害時に備蓄水として使えない
浄水型ウォーターサーバーの水は水道水からとるので、備蓄して置くことはできません。
一方で、宅配型はボトル水なので、災害用の備蓄として使えます。
浄水型ウォーターサーバーの5つのメリット
浄水型ウォーターサーバーには以下の5つのメリットがあります。
順番に紹介します。
- ランニングコストが安い
- 水料金のストレスから解放される
- 毎月の注文ノルマなし
- 重たいボトル交換不要
- ゴミが出ない
1.ランニングコストが安い
浄水型ウォーターサーバーの最大のメリットは、ランニングコストが安いこと。
理由は、毎月定額制で原水が水道水だから。
つまり、使えば使うほどお得になるのが浄水型ウォーターサーバーの特徴です。
2.水料金のストレスから解放される
水料金からのストレスが解消します。
宅配型ウォーターサーバーの用に、これだけ使ったから、後は節約しないと・・・
3.毎月の注文ノルマなし
毎月ボトルの注文ノルマなどはありません。
使い切れないボトル水で、水あまりや、不足などの心配は不要です。
4.重たいボトル交換不要
浄水型ウォーターサーバーはボトル交換が無い分、維持が楽!
なんといっても12リットルのボトルは重いです!
中には、足元交換や、小さいパックなどもありますが、やはりボトル交換の手間はかかります。
5.ゴミが出ない
ボトルを使わないため、使用後のボトルのゴミがでません。
環境にも配慮できるのが浄水型ウォーターサーバーですね!
給水型と水道直結型のメリット、デメリットを比較
浄水型ウォーターサーバーには、給水型と水道直結型の2つのタイプがあります。
それぞれ、どんなメリットとデメリットがあるのか比較しました。
比較項目 | 給水型 | 水道直結型 |
---|---|---|
設置工事 | 不要 | 必要 |
給水方法 | 自分で給水 | 自動給水 |
設置場所 | 設置場所は自由 | 水道の近辺 |
フィルター交換 | セルフ | セルフ、専門スタッフ |
給水型のメリット・デメリット
給水型は初期設置工事が不要で、どこでも置けるのがメリットです。
デメリットは、給水を自分で行うことで、人数が多かったり、水の消費量が多いと、給水回数が増えること。
水道直結型のメリット・デメリット
水道直結型のメリットは、自動給水で手間が不要なこと。
デメリットは、初期の設置工事が必要になり、工事日程に打合せ、当日の立合いが必要になることです。
浄水型ウォーターサーバーの水の味を検証
浄水型ウォーターサーバーは、どんな水の味なのでしょうか?
水道水をろ過するため、水がどんな味になるのか不安になる方も少なくありません。
実は、老舗の温泉旅館でも浄水型ウォーターサーバーを取り入れるなど、宿泊客に好評だといいます。
実際に群馬県の伊香保温泉で浄水型の水の味が宿泊客にどんな評判なのか旅館に聞いてみました。
「クセのない味で、スッキリしている」「風呂上りにゴクゴク飲める」「お茶がおいしい」・・・
この旅館では、浴場の他、客室のある各フロアにも浄水型ウォーターサーバーを設置しています。
浄水型ウォーターサーバーの水は、だれでも美味しく飲める水だと言えます。
浄水型ウォーターサーバーの失敗しない選び方
浄水型ウォーターサーバーを選ぶ時のポイントを紹介します。
浄水型ウォーターサーバーを、月料金だけで選ばないことです。
理由は、フィルター交換する6ヵ月間に、どれだけ浄水できるか「浄水量」を比較することで、浄水能力が分かります。
毎月の料金は安いけど、1日3Lが目安の月2800円のサーバーと1日14Lで月3300円のサーバーだったらどちらを選ぶでしょうか?
1リットル浄水するのにいくらかかるかを計算すると分かります。
ちなみに浄水型ウォーターサーバーの浄水コスパを計算してみましたので、参考にしてください。
- ピュアライフ :7.86円/L(床置型)
- ハミングウォーター:11.00円/L(床置型)
- アイコン:14.67円/L(卓上型)
- ガーディアン:18.33円/L(卓上型)
- クリクラfeelfree putio:26.17円/L(卓上型)
- Locca (ロッカ):27.07円/L(床置型)
- エブリィフレシャスtall:33.33円/L(床置型)
- エブリィフレシャスmini:33.33円/L(卓上型)
一人暮らしや少人数の方は、クリクラプティオやエブリィフレシャスminiなどが候補になります。
一方で水の消費量が多いファミリーの方には、コスパがいいウォータースタンド ピュアライフが向いています。
このように比較してみると、どんなタイプが向いているのか選ぶ時に参考になります。
これらのデータを分析した記事を作りましたので、もしよかったらご覧ください。
浄水型ウォーターサーバーによくある9つの質問
浄水型ウォーターサーバーについて、よくある9つの質問を紹介します。
Q1.浄水型ウォーターサーバーの味はまずいの?
浄水型ウォーターサーバーの水の味がまずいと感じる原因があります。
- 天然水ではない浄水だから
- フィルターの交換時期が過ぎているから
- 数日サーバーを使っていなかった
そもそも、天然水ではないので、比べるとおいしくは感じないこともあります。
また、浄水フィルターを交換していないときは、たまった汚れや不純物のよって、水の悪化による風味の異常のリスクがあります。
まずは、古いフィルターを新しく交換してみましょう。
Q2.浄水型ウォーターサーバーの不純物の除去率80%とは?
水道水ウォーターサーバーの生命線ともいえる浄水性能が「不純物除去率」。
国内の水道水ウォーターサーバーメーカーほぼ全てが不純物除去率80%と表示しています。
この表示は「家庭用品品質表示法」(JIS S 3201)で、不純物を最低80%以上除去できれば表示できます。
つまり、80%でも99%でも、「80%以上除去」と表示できることになります。
Q3.水道水をそのまま飲むのはダメ?
日本の水道水は、そのままでも安全に飲むことができます。
しかし、水道管の劣化や、貯水タンクのサビなどが混入する可能性があります。
もし、不安な方は浄水型ウォーターサーバーの設置がおすすめです。
Q4.浄水型ウォーターサーバーの卓上タイプもあるの?
浄水型ウォーターサーバーには、卓上型もあります。
中には、幅が13cm、18cmとスリムなタイプもあるので、狭いところで使う方にはおすすめです。
Q5.浄水型ウォーターサーバーで後悔た主な理由は?
浄水型ウォーターサーバーに後悔した原因は3つあります。
- 予定より水の消費量が少なかった
- 天然水ではなかった
- 以外にサイズが大きかった
浄水型ウォーターサーバーは毎月定額制なので、水の消費量が少ないと割高になります。
また、天然水の味を求めた方には、期待外れになったかもしれません。
これはウォーターサーバー全体にいえることですが、予想よりサイズが大きく邪魔になったという原因。
事前に「サーバーのサイス + カベとの空間」をしっかりとを計りましょう。
Q6.浄水型ウォーターサーバーの購入タイプとは?
一般的には、レンタルでの利用になりますが、一部の業者では購入することができます。
1台を使い切るなら、購入した方がお得になるケースもあります。
しかし、購入した場合は元が取れるまで使わないと損します。買取後のメーカーのサポートを確認することも必要です。
また、廃棄する時は、粗大ゴミとして費用が発生します。
Q7.浄水型ウォーターサーバーの最大のデメリットは?
なんといっても水道水を使うので、断水になったら使えないことです。
また、非常用の備蓄もできないのもデメリットです。
Q8.浄水型ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルクも使えますか?
水道水をろ過して使う、浄水型ウォーターサーバーはミルク作りにぴったりです。
粉ミルクはそもそも水道水で作るようになっています。
浄水型ウォーターサーバーの後悔しない選び方(まとめ)
今回は浄水型ウォーターサーバーには、どんなメリットとデメリットがあるのかを解説しました。
また、宅配型ウォーターサーバーと何が違うのかも紹介しました。
浄水型ウォーターサーバーのポイントは次の通り。
水をたくさん使う方にはぴったり!コスパがいい!
選ぶ時の参考にしてください。
浄水型ウォーターサーバーのランキングを作りました。良かったらご覧ください。